ワールドカップ
2020.09.18
【再録・ジャパン_09】 姫野和樹[2017年12月号/解体心書]
「小さい頃から体は大きくて、並ぶといつも列の一番後ろ。リレーもいつも1位でした」
小学校時代にやっていたのは、サッカーと野球。野球は4番でショート。サッカーはゴールキーパー。どちらも続ける気はなかった。
野球は「中学に入って坊主にするの 西陵だったが、まだ花園に出たこと が嫌で」辞めた。サッカーを辞めるときは、関係者が「絶対に日本代表になれる」と家まで説得に来たほどだった。
そんな少年が夢中になったのがラグビーだった。名古屋市内の強豪・ 御田中に入学。先生や先輩に誘われて1週間の仮入部をした。
「お試し入部だし、面白くなかったらすぐやめようと思ったら、見事に はまりました(笑)。自分の身体を最大限に活かせる。身体のぶつかり あいで自分の力を証明できるのが楽 しくて。それが楽しくて、今もやっ てる感じです」
高い身体能力を存分に活かせるが ゆえに、ラグビーに魅せられた。