各国代表
2021.02.28
フランスラグビー徒然。Février(2月) アイルランド戦勝利の歓喜から一転。クラスター発生の詳細とスコットランド戦中止
この日、フランス国内の新たな感染対策措置を発表するジャン・カステックス首相の記者会見で、「クラスターを発生させたラグビーフランス代表に処罰を考えているか」と記者から質問され、「処罰を考える前に、何が起こったのかを正確に把握する必要がある。今週末試合ができなくなり、選手達はすでに罰を受けている。とても悲しんでいることだろう。本件はスポーツ大臣がフランスラグビー協会と協力して対応している。まず状況を分析して把握してからの判断になる」と答えた。
スポーツ大臣は、「ラグビー協会から感染対策要綱が提出され、これを遵守するという条件で今大会への参加のための渡航や練習を許可した。場合によっては、この許可を取り下げることもできる。感染した選手達は隔離されており、それぞれ所属チームのドクターが付き添っているから、ラグビーが原因で地域に感染拡大したと言われることはない。ただ、今大会の参加にあたって、我々は代表チームに特例を認めた。ラグビーだけに限ったことではなく、スポーツ全般に関わること。過ちがあったとすれば、スポーツ界全体で正していかなければならない」とテレビのニュース番組で述べている。
まず心配されるのは、感染した選手の健康状態である。アイルランドの選手に感染者が出なかったのは幸いだ。また、フランス協会の発表では選手達が無症状なのかどうかに触れていない。TOP14のクラブチームの発表では、症状がなければ「無症状」と記載される。回復してからの後遺症も気になる。