各国代表
2021.02.28
フランスラグビー徒然。Février(2月) アイルランド戦勝利の歓喜から一転。クラスター発生の詳細とスコットランド戦中止
医師でもあり、全代表チームの「Covidマネージャー」になっているセルジュ・シモン副会長は「タイミングがよくなかった。イギリス変異種だから感染力も強い。月曜日の検査で陽性反応が確認されたということは、そこから遡って48時間以内に感染したものと考えられる。その48時間には移動も試合もあり、お互いに接触する機会が多く、また陽性が2人いることもわかっていなかったので、拡大してしまった」とテレビ番組で釈明した。
また、「0号患者はS&Cコーチだということはわかっている。どこから感染したのか、科学的に特定することはできない。確かなことは、7人制の選手からではないということ。この週の陽性反応は15人制のグループ内での感染」と、「ミディ・オランピック」の自身のコラムに書いた。
これがスタッフ・選手の反感を買った。犯人扱いされたS&Cコーチは感染予防のルールを守っていたことを誰もが知っていたからだ。そしてこの怒りは、外出禁止のルールを破って出かけていたガルティエ監督に向けられた。彼がウイルスを持ち込んだかどうかは断定できないが、選手にグラウンドの内外で規律を守ること、模範的であることを要求する監督が、自ら規律を破ったのだ。大会開催のために、感染対策要綱を遵守すると誓って、フランス政府の信頼を得て、やっとの思いで開催にこぎつけた。その要綱をチームの頂点に立つ人間が破ってしまったとは。