各国代表
2021.02.28
フランスラグビー徒然。Février(2月) アイルランド戦勝利の歓喜から一転。クラスター発生の詳細とスコットランド戦中止
ガルティエが代表監督になり、若い世代を中心にチームを作ることを選択したとき、30歳のデュランが復帰するとは、誰も想像していなかった。昨秋のリーグと代表チームの「1人3試合」協定がなければ、チャンスも巡ってこなかっただろう。おとぎ話のようだ。
デュランも、彼の世代の多くの選手同様、チームが機能していない、「失われた世代」の1人だった。現代表チームのシステムは素晴らしく機能している。「このチームでプレーできることをとても幸せに思う」
アイルランド戦後の涙は、彼のこれまでの歩みを知るファンにも、チームメイトにも多くのことを伝えた。苦しい試合に勝ちきったチームの成長を見て、11年ぶりのグランドスラムを期待する声が高まった。
グランドスラムからグランドカオスへ
しかし2日後の火曜日、その希望に陰りがさした。PCR検査の結果、S&Cコーチが陽性反応を示し、翌水曜日の朝の再検査でガルティエ監督も陽性反応が確認された。続いてスクラムコーチのウィリアム・セルヴァット。
少しずつ不安が広がってきたが選手達は予定通りオフを与えられ、それぞれの自宅に帰った。金曜日に自宅で行った検査の結果、SHアントワーヌ・デュポン、WTBギャバン・ヴィリエール、CTBアルチュール・ヴァンサン、PRモアメド・アウアス、HOジュリアン・マルシャン、ラインアウトコーチのカリム・ゲザルの7人が陽性になり、チーム内にウイルスが蔓延していることが明らかになった。