各国代表 2021.02.28
フランスラグビー徒然。Février(2月) アイルランド戦勝利の歓喜から一転。クラスター発生の詳細とスコットランド戦中止

フランスラグビー徒然。Février(2月) アイルランド戦勝利の歓喜から一転。クラスター発生の詳細とスコットランド戦中止

[ 福本美由紀 ]

 スポーツ大臣は、要綱が守られていたかどうかを調査するよう、ベルナール・ラポルト会長に求めた。しかし会長は、かつて自身が監督だった頃のキャプテンだったガルティエをこれまでも全面的に支持している。

「ファビアン(ガルティエ)本人に聞いても破っていないと言っている。そもそも『バブルの外に出る』ってどういうことだ? 例えば、イタリアで選手達はマスクをして散歩に出かけていた。だからと言って彼らがバブルに穴を開けたことにはならないじゃないか」とラジオ番組で訴える有様だ。

 月曜日に6人の感染が発表された後、火、水と新たな感染者は確認されず、「感染リスクはゼロ」と協会から声明が出された。水曜日からはU20の選手を10人招集して、コンタクトを含む練習を再開した。「U20の選手は、検査で免疫ができていることを確認した」とシモン副会長は発表している。協会のメディカル委員会に参加している感染症医のエリック・コーム氏が「安全を保証できる要素が揃っていないため、スコットランド戦を延期するように提言した」にも関わらず、この日に週末のスコットランド戦は予定通り実施されることが発表された。

 木曜日の朝、新たに選手1人が陽性であることが、名前を伏せて発表された。前日に試合形式の練習をした選手全員が濃厚接触者と判断され、予定されていた練習は中止、全員がそれぞれの部屋に隔離され、スコットランド戦も延期されることになった。

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