ワールドカップ 2020.06.24
ラグビーW杯が日本にもたらしたもの 経済効果分析&大会成果分析レポート

ラグビーW杯が日本にもたらしたもの 経済効果分析&大会成果分析レポート

ラグビーワールドカップ2019はチケットのデザインもステキだった(Photo: Getty Images)

RWC2019はチケットが高額であることも、スタジアムを満席にするための大きな壁と考えられていた。今大会の平均チケット価格は20,000円以上で、トップリーグの平均チケット価格1,404円、日本×NZのテストマッチ(2018年)における平均価格11,515円と比較しても高価だったことがわかる。

<RWC 2019チケット購入者の内訳>
スタジアムを満席にしたのはどのような人々だったのか。ここでは観戦者の姿を読み解く材料として、チケット購入データとチケット購入者に対するアンケート結果を用いる。チケット購入データとは、RWC2019公式サイトで販売されたチケット(販売全体の75%=138.3万枚)における購入者情報および購入履歴データを指す。一方、チケット購入者アンケートは今大会のチケット購入者に回答を依頼したもので、公式サイトによるチケット購入者31.7万人のうち31%にあたる国内外合計9.9万人から回答を受領。これらのデータより今大会のチケットを購入した人々、スタジアムで観戦した人々の大要が見えてくる。

【国内観戦客… ラグビーを定期的に観戦している“コアファン”】
アンケート調査で「年間1試合以上ラグビーを観戦する」と回答した人々をRWC2019開幕前から定期的にラグビー観戦をしている人々とみなし、「コアファン」と呼ぶこととする。アンケートの結果によれば国内におけるチケット購入者の48%がコアファンに該当し、彼らによるチケット購入は販売総数の45.9%(推計84.4万枚)に相当する。性別では男性が8割を占め、年代は40~50代が中心、居住地は開催都市在住者が8割だった。観戦経験があるラグビーについてはトップリーグが最大の85%、次いで大学ラグビー76%と回答している。

【国内観戦客… ラグビーをあまり見たことがない“非コアファン”】
アンケート調査で「ラグビーを全く見たことがない」あるいは「過去に何度か見たことがある程度」と回答した人々を「非コアファン」とする。アンケートの結果によると国内におけるチケット購入者の52%が非コアファンであり、彼らによるチケット購入枚数は販売総数の25.9%(推計47.5万枚)に相当する。年代、居住地はコアファンとほぼ同等である一方、女性比率は31%とコアファンより高いという特徴がある。観戦経験があるラグビーについては「大学ラグビー」が28%でトップだった。

【海外ファン】
チケット購入データによれば、海外ファンによるチケット購入枚数は全体の28.2%(51.8 万枚)にのぼった。公式サイトでチケットを購入した海外居住者は5万人であり、性別は国内コアファンとほぼ同様に男性が78%、年代は30代以下が50%を占めた。彼らの29%はRWC2019の出場チーム以外の国・地域の居住者であること、過去の訪日経験がない人々が6割に上ることが特徴として挙げられる。

神戸でロシア戦を観戦するアイルランドのファン(Photo: Getty Images)

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