コラム 2026.06.06
【コラム】リーグワン2025-26余話

【コラム】リーグワン2025-26余話

[ 明石尚之 ]
コリジョンバトルで力を発揮する今村©JRLO

出られなくても力になりたい。

 最後に。レギュラーシーズンを初めて首位で通過し、初の決勝に臨むコベルコ神戸スティーラーズの強さの一端に触れたい。

 教えてくれたのは29歳のFL、今村陽良(たから)だ。

 今季はここまで6試合に出場、プレータイムも180分と、個人としては満足なシーズンではないが、気落ちすることはないという。
 今季初先発を果たした第10節・浦安D-Rocks戦後にはこう答えていた。

「リザーブやメンバー外も多いですけど、いまは誰がメンバーに入ってもおかしくないぐらい良いポジション争いをしています。特にリザーブのメンバー選考はコーチ陣も悩んでいるのが伝わるし、選手同士も認め合えている。僕は僕で出番もらえたらときにしっかり100%の力を出せるように準備するだけです」

 共同主将のブロディ・レタリックや李承信、そしてオールブラックスのアーディ・サベア、アントン・レイナートブラウンの存在も大きい。

「チームのために身体を張ってくれているリーダー陣の姿を見ると、自分らも力になりたいと思えます。2、3年前はメンバーから外れると気持ちが沈むこともあったのですが、いまは出ていない時はやり返すメンタルを持てているし、自分が出るときは周りのサポートに助けられているとも感じます」

 デイブ・レニーHC体制の集大成を、6月7日に見せたい。

【筆者プロフィール】明石尚之( あかし ひさゆき )
1997年生まれ、神奈川県出身。筑波大学新聞で筑波大学ラグビー部の取材を担当。2020年4月にベースボール・マガジン社に入社し、ラグビーマガジン編集部に配属。リーグワン、関西大学リーグ、高校、世代別代表(高校、U20)、女子日本代表を中心に精力的に取材している。

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