
【コラム】リーグワン2025-26余話

一度は諦めたラグビーの道。
豊田自動織機シャトルズ愛知の高島來亜も、もしかすると高校でラグビーを辞めていたかもしれなかった。
東海大大阪仰星高校卒業後、2023年に豊田自動織機に入社した。4月で4年目を迎える。
現在は共和工場の生技開発センター工機課に所属し、カーエアコン用コンプレッサーの組付け作業などに従事。オフシーズンには、産業用ロボットを扱うための研修も受ける予定だ。
184センチの大型SH兼ウィンガーとして、仰星では2年時から公式戦に出場した。花園優勝の瞬間もグラウンドに立った。
ただ、3年時もチームの戦術として後半でのインパクトを求められ、ベンチスタートが多かった。
その高いポテンシャルはとうとう大学のリクルーターの目に止まらず、高校卒業後は就職すると決めた。男3人(自身は末っ子)を一人で育ててくれた母にも負担をかけたくなかったからだ。
一度諦めたラグビーの道が開いたのは3年時の秋だ。
先にプロ契約でシャトルズへの加入を決めていた松田知恩に会いに来た採用担当に、湯浅大智監督が事情を説明。採用面接を経て入団が決まった。
「ラグビーを続けたいのが本音だったので嬉しかったですね。高いレベルにチャレンジできることも魅力でした」
いきなりレコードも作った。1年目の開幕戦で途中出場を果たし、リーグワン最年少出場記録を更新する(18歳8か月17日)。
昨夏にはU20日本代表にも選ばれた。
今季は主戦場をWTBに移しながらSHをカバー。入替戦2試合を含む9試合に出場、10トライをマークするなど結果を残した(第5節・日野RD戦では4トライ!)。
「ランでは自分の力をだいぶ出せてきていると思います。シャトルズに来て2年目あたりから、ランの感覚が掴めるようになりました。ルーク・ヴァス(S&Cコーチ)のスピードトレーニングでGPSの数値は上がりましたし、姿勢や足の使い方も学びました」
チームは今季、3年連続で入替戦に挑むも、三菱重工相模原ダイナボアーズを相手に2敗する。ディビジョン1昇格を逃した。
「またこの舞台に帰ってきて、次は絶対に上がりたい。個人としては、ダイナボアーズと戦ってもっとフィジカル面を向上しないといけないと痛感しました。オフシーズンでしっかり鍛えます」




