コラム
2020.10.22
【コラム】最後は信じて
この人が主将を務めた2014年度の帝京大は、日本選手権でトップリーグ勢を破った最後のチーム。加盟する関東大学対抗戦A、学生王者を目指す大学選手権では快勝続きだった。積み上げてきたフィジカリティやスキルに「自信」があると話した一方、相手を圧倒し続けてきた当事者としての思いについては丁寧に言葉を選ぶ。「反省しないと、隙に付け込まれる。慢心だけはしないようにしています」
「試合に出ないメンバーが自分の目標、チームの目標に向かって努力している時に、感じますね」(中村亮土)
帝京大の主将時代、自分のチームが誠実だと感じるのはどんな時かと聞かれて。「チームの一員であると自覚しないと、そういう行動は出ないので」。流の1学年上で、大学選手権5連覇を達成。ジョセフ率いる日本代表でも、2017年秋の遠征時に控え組にあってタフに身体をぶつけるなか「自分という人間をわかってもらえたのかな」。日本大会では全5試合で背番号12をつける。
「本当にレベルの高い試合を経験させてもらっている。それぞれの試合で出たのと同じ課題が、もう1回、次の試合で出ないようにと心がけています」(福岡堅樹)