日本代表 2020.09.14
【再録・ジャパン_08】 徳永祥尭[2019年4月号/解体心書]

【再録・ジャパン_08】 徳永祥尭[2019年4月号/解体心書]

[ 編集部 ]

 メンタル面や言葉で引っ張ってもらうぶん、自分にできるのはプレーで引っ張ること。なかなか打開できない相手のディフェンスも、ここぞの場面で突き破れば、みんなが前に出られる。その責任は感じていた。

 卒業を挟みオフ中に8㌔増量して臨んだ東芝のスタート。コンタクトレベル差に愕然とした。自分の強みと考えていたパワー一発のプレーから抜け出さなければ、ここに居場所はないと実感すると、あっさり、仕事の量に重点をシフトした。

 東芝では1年目に準優勝、出場機会を積み上げた。2019年に向かう国際舞台での成長も続いた。

 そして、2018年。

 また選手として更新を遂げる契機が訪れていた。

 10月、欧州遠征を控えた日本代表の合宿に招集されたが、遠征を辞退、かねて痛めていた首のケガをしっかりと治すためだった。代表スコッドは戦術を深め、選手選考も緊張感を増す重要な時期だったが決断。11月からはリハビリに専念し、同時期にトレーニングのアプローチを変えた。

「それまでは、体を大きくすることが第一だったんですが、可動域はかえって狭くなっていたり、動きの質にまでは繋がっていなかった。今は、ゲームで機能する体に変わりつつあります。戻ってきてそれを強く感じました」

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