日本代表
2020.09.14
【再録・ジャパン_08】 徳永祥尭[2019年4月号/解体心書]
生まれた余裕は、リハビリ中に映像で多くのラグビーに触れたこととも関係がありそうだ。
「チームや代表の試合から離れても、できることをやろうと思って、ラグビーはたくさん観ました」
今は効果的なタックルや、パス、コンタクト前のスキルを掘り下げている。
欧州遠征後の12月17日に発表された日本代表トレーニングスコッドの中に名前は残っていた。2月3日からの合宿にも参加。新たなスタイルを発揮するプロセスの最中にいる。第3列の位置争いは厳しさを極める。
いよいよ、ここからメンバー入りへ絞った取り組みに…と思いきや、本人の中で自国開催のW杯はまだ始まっていないようだ。
「当事者意識がないですね。自分がそこまでの位置にいるとは思えない。選考の間も、ぎりぎりの所まで成長したい。選ばれなくちゃと思いすぎて小さくまとまったり、緊張したりしたくない。まだ少し早いと思う」
どこまでも自分の可能性を閉じず、あっさりと次のステージに向かう。見据えた道を、二の足を踏まず、まずは走り出してみる。