各国代表 2020.09.14

今年の南半球4か国対抗戦は豪州で集中開催 NZは厳格なコロナ検疫規制で不利に

[ 編集部 ]
今年の南半球4か国対抗戦は豪州で集中開催 NZは厳格なコロナ検疫規制で不利に
シドニーのANZスタジアムなどが会場の候補となっている(Photo: Getty Images)


 南半球の強豪4か国がぶつかるザ・ラグビーチャンピオンシップを運営するSANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、アルゼンチン、オーストラリアの4協会による合弁事業)は9月11日、今年の同大会をオーストラリアで開催すると発表した。期間は11月7日~12月12日で、日程の詳細は未定。

 おもにニューサウスウェールズ州で開催されると見られており、オーストラリア代表とニュージーランド代表の対戦でかかるブレディスローカップのうちの1試合はブリスベンでおこなわれる見通し。

 ラグビーチャンピオンシップは例年、8月中旬から10月上旬にかけてホーム&アウェイ方式の2回戦総当たり(ワールドカップイヤーは7月、8月に1回戦総当たり)でおこなわれているが、今年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行が続いており、感染拡大防止のため国境を越える頻繁な移動を避け、集中開催することになった。

 当初はニュージーランド開催が有力視されていたが、8月中旬、同国で102日ぶりに新型コロナウイルス感染者が確認され、クラスター(感染者集団)も判明。ニュージーランドの入国制限は厳しく、14日間の強制的な隔離期間中もすぐには大人数でのトレーニングが認められないため、SANZAARは最終的に、政府が必要とする検疫規制に基づく大会前の準備と商業的な観点から、オーストラリアでの開催を決めた。

 ラグビーチャンピオンシップの開催を逃したニュージーランドだが、3試合予定されているブレディスローカップの2試合はニュージーランドで開催される見通し。

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