国内 2019.07.01

新トップリーグ構想 < 6月17日取材:太田治 新トップリーグチェアマン インタビュー >

2022年1月開始は固定。8月下旬にメディア発表へ。地域性を高め、競技力と集客力の高いリーグを目指す

[ 成見宏樹 ]
新トップリーグ構想 < 6月17日取材:太田治 新トップリーグチェアマン インタビュー >

 4月25日、当日朝のメディアリリースで集められた報道陣は、日本協会のブリーフィングで、新しいトップリーグ(以下TL)の構想について発表を受けた。
 記者たちの前に立ったのは河野一郎・日本協会理事と、太田治・日本協会TL部門長(ともに当時)。
 発表の概要は次のような内容だった。

ブリーフィングの要旨(4月25日)
1 2021年度からの新TLは、8チーム×3の3リーグ制に
2 開催時期は1〜5月
3 国際競争力を高めるため、海外チームとの対戦機会を設ける

4月25日・日本協会メディアブリーフィングより編集部まとめ

 この発表は、立ち話で発表者二人を囲む形で発信されたこともあり、細かい経緯などについて説明が十分とは言えなかった。そのぶん、特に「新TLは1〜5月」「8チームリーグ制」という時期とチーム数をめぐって、メディアや関係者の疑問が渦巻いた。

 6月1日には、太田治氏がTLチェアマンに就任したことが発表された(就任は5月15日)。新たな舵取り役として、TLについてどのような構想を持っているのか。6月17日、太田治氏に話を聞いた(取材日は、ネーションズ・チャンピオンズシップ廃案の報道前。上記ブリーフィングを含め、7月から12月は代表強化と休養にあてる前提で話している)

太田・新チェアマンのインタビューの要旨(6月17日)
1 新TLのシステムは8月末に発表
2 新TLは2022年1月にスタートを検討
3 リーグが重視するのは集客力UP(地域性・事業性・国際性で取り組む)
4 TLは、将来は年間9か月の開催期間を目指す

6月17日・日本協会内で取材。*『ネーションズ・チャンピオンシップ』構想廃案の発表前

 

——国際リーグの環境が安定していない中ですが、TLは何を目指すのか、大方針から聞かせてください。

太田「直近の動きとしては今年8月末に、メディアの皆さんに新しいTLの方針について発表をする予定です。今、私たちが進めている取り組みは、2014年にTLのチームの皆さんと外部見識者とプロジェクトを立ち上げて、将来のTLについてまとめ上げたジャパンラグビートップリーグ・ネクスト答申書(2017年)に沿って動いているものです。…

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