国内 2019.07.01
新トップリーグ構想 < 6月17日取材:太田治 新トップリーグチェアマン インタビュー >

新トップリーグ構想 < 6月17日取材:太田治 新トップリーグチェアマン インタビュー >

2022年1月開始は固定。8月下旬にメディア発表へ。地域性を高め、競技力と集客力の高いリーグを目指す

[ 成見宏樹 ]

開催期間は20週ゆえ…

——1部リーグは世界的な外国人選手と、ごく限られた日本育ちのトップ選手たち。大学で踏ん張ってラグビーを続けても、選手として採用される望みはかなり薄い。これは日本の場合、セカンドキャリアとも直結します。企業ラグビーの二極化は、すぐに大学、高校にも広がってしまう。そこが、どうしても心配になります。チェアマンとしては、今よりも大幅に少ないチーム数でしか、将来のTLは開催できないとお考えですか。

太田「現ネーションズチャンピオンシップ構想に日本代表が参加する事を想定した場合(取材は6月17日)、必然的に7月〜11月までは日本代表の活動期間となる為、TLが活動できる期間は12月〜6月となります。これに選手のウェルフェアを考えると1月〜5月の中で開催する事が良いのではないかという案を提案した。そうしたときにこの期間でできるのは20週程度であり、その範囲内で収まるチーム数やフォーマットを検討する必要があると思います」

——確かに今は不確定要素が多すぎますね。TLが何に軸を置いているのかは分かりました。

太田「将来的には、年間に9か月の試合開催を目指しています。現状案の5か月開催はまだフェーズ1の段階です。今後はカップ戦の意味づけなども試行錯誤し、環境変化に適応しながらリーグをブラッシュアップしていきたいと考えています」

 集客に伸び悩むTLの改革にあたっては、ワールドカップ後の大荒れの環境変化の中で早急に手を打ちながらも、それが「持てるチームと持たざるチーム」の溝をさらに広げる結果にならないことを願う。

 全国各県の高校大会ではすでに、決勝でさえ大差のスコアが頻発し、県2位のクラブの正規部員が15人に届かないケースも少なくない。「する人」の減少が、15人のスポーツに与える影響は極めて大きい。

 TLが突き進む道を、補完する取り組みが、日本ラグビーの生命線になるのではないか。

(以上 ラグビーマガジン8月号掲載テキストを一部改稿)

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