国内 2025.09.08

【2025年度戦力分析・法政大学】アタック連携の質にこだわる。

[ 編集部 ]
【2025年度戦力分析・法政大学】アタック連携の質にこだわる。
FB/WTB北川拓来クラブキャプテン(撮影:髙塩隆)

[法政大学(昨季関東大学リーグ戦1部 5位)]

 2季ぶりの大学選手権出場へ、法大はスタートダッシュを切りたい。関東大学リーグ戦1部では9月13日の開幕からの4戦で流経大、東海大、東洋大、大東大と前年度の上位陣と激突。序盤戦勝ち越しへ、新宮孝行監督は「3トライ以上を取られなければ(勝機を得やすい)」。クラブ伝統の前に出る防御方法はそのままに、複層的なアタックにも対応できるよう連携の質にこだわる。

 ケン・ドブソン新ヘッドコーチは普段の練習からフルコンタクトを求める。その環境から1年生が徐々に芽を出し、特にCTB/WTB福本亘は兄のCTB/WTB福本耀(2年)との同時出場が期待される。新人ではPR鈴木心温も光る。身長168センチと小柄だが、スクワット250キロと足腰が強い。新宮監督は、元日本代表で横浜キヤノンイーグルスの庭井祐輔が高校3年時に同じ数値だったと聞き「スクワット250キロ以上はスクラムが強い」。昨季台頭したHO花澤祐太(2年)も同様の記録を持つ。

 最上級生では真面目なFB北川拓来がクラブ主将、ゴールキッカー兼好タックラーのCTB田中大誠がゲーム主将を担い、BKリーダーのSH小山田裕悟とともに試合を仕切る。さらにLO細川幹太副将、FWリーダーでU23日本代表にも選ばれたNO8宮下晃毅は、吉田永昊アシスタントコーチの指導でラインアウトを見直した。身長差で劣っても獲得率を保つ。

 指揮官が信頼する3年生では、FL植浦慎仁、CTB炭竈柚斗らがハードに体をぶつける。                 

(文:向 風見也)

※ラグビーマガジン10月号(8月25日発売)の「大学ラグビー主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月17日 vs摂南大●19-47
8月21日 vs同志社大●33-50
8月24日 vs関西大●31-33
8月29日 vs帝京大●7-95

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