関東高校大会、流経大柏が國栃に逆転勝利ほか、1日目全14試合をリポート
Cブロック➀
東京 34-14 専大松戸
東京は序盤にミスを重ねて先制トライこそ奪われるも、一つひとつの接点を制し、前半だけで3トライ逆転。スクラムで圧倒し、幾度も力強いボールキャリーを見せた左PRの清水栞太③(本職は右PR)は、後半4分にトライも挙げるなど活躍した。後半、さらに3トライを追加して勝負を決めた。敗れた専大松戸は、前半4分にSH奥野裕次郎③がラックサイドに仕掛けて先制。後半はゴール前で粘るディフェンスも見せ、後半22分にはSH奥野がスクラムからのラインブレイクでスコアを縮めるなど一矢報いた。
Cブロック②
桐蔭学園 63-0 川越東
2年生6人、1年生2人を先発起用した桐蔭学園は、7分、9分、12分と着実に加点して早々に勝負を決めた。HB団は後藤、丹羽の1年生コンビ。後半もSH、FLに1年生を入れてチームの経験値を蓄えた。桐蔭学園は、一人ひとりのコンタクト際の動作が強く、しなやか。もはや伝統の域にある個人戦術が試合の安定感を生んでいる。展開し、取り切る場面でのパスの長さ、走り込むスピードなど、仕留めの場面にもスキはなく、全国上位レベルの片鱗をうかがわせた。「1年生、がんばってましたね」とは試合後の藤原秀之監督。1年時からのエースである矢崎由高③ら抜きでクオリティを見せつけた。川越東も、1対1のディフェンスの局面では、簡単に弾かれず、足がよく前に出ていた。相手攻撃を寸断し自陣深くで相手の反則を引き出す場面もあった。「2人目、3人目の動きの質に違いがある」と望月雅之監督。
Bブロック➀
茗溪学園 45-10 昌平
選抜大会を欠場した茗溪学園にとっては、貴重な公式戦の機会。だが立ち上がりにはキックチャージに遭い、モールからCTB平岡勝凱③にトライも奪われた。直後にキックチャージでお返しするも、直後のキックオフをノックオン。ピンチを何とか防ぎ、20分にようやくCTB田村優太郎②が中盤から走り切って逆転した。24分にはカウンターラックからの速攻でトライを奪うなど、リズムを取り戻した。後半はCTB田村が2トライ目を挙げるなど、茗溪の持ち味であるハンドリングラグビーがさく裂。4トライで突き放した。昌平は後半、序盤にPGで差を縮めることしかできなかった。
Bブロック②
日川 27-5 桐生第一
「ここから0-0のつもりでいくよ。走るよ日川!」。日川12-5桐生第一で迎えたハーフタイムに主将・SH飯沼暖③の声が響く。言葉通りに後半15得点を加えた日川が、群馬1位の実力校に完勝した。前半はシーソーゲーム。10分に日川が、17分に桐生第一が一つずつトライを奪い、20分には飯沼主将がFWの勢いを生かし中央へのトライで勝ち越し、12-5に。後半は無失点で駆け抜けた。日川は主将以外にも、PR岸本侑也③(180㌢、103㌔)らがよく喋り、チームのエナジーを最後まで保った。桐生第一は、群馬県大会では決勝で明和県央を破って、春の県大会では初優勝でこの関東大会に出場している。