国内 2021.02.19

ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(6)-マイクロソフトカップ誕生-

[ 編集部 ]
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ラグマガで振り返る。トップリーグはこうして始まった(6)-マイクロソフトカップ誕生-
トップリーグ初年度のジャージー。写真はワールドファイティングブルSO/CTB佐佐木光一(撮影:桜井ひとし)

 18シーズン続いたトップリーグは2月20日に開幕するトップリーグ2021で幕を下ろす。2003年から始まったトップリーグ。その始まりをラグビーマガジンの掲載の記事から振り返りたい。最後となる第6回はマイクロソフトカップ誕生について。

◆第1回(初めて明るみに出た「日本リーグ」構想)
◆第2回(2003年度から開始決定!「スーパーリーグ」構想)
◆第3回(名称は「ジャパンラグビートップリーグ」に決定も寂しい会見)
◆第4回(「ジャパンラグビートップリーグ」概要発表・前編)
◆第5回(「ジャパンラグビートップリーグ」概要発表・後編)

ラグビーマガジン2003年7月号掲載
文◎美土路昭一

トップ8トーナメント冠スポンサー決定
トップリーグが『予選』になる⁉
決着は「マイクロソフトカップ」で

 今年9月13日に開幕するトップリーグのリーグ戦上位8チームによる勝ち上がり方式の新大会、トップ8トーナメントの冠スポンサーに、コンピューターソフトメーカーのマイクロソフト日本法人が決まり、大会名も「マイクロソフトカップ」として行われることが、7日、日本協会で行われた記者会見で発表された。同社は日本代表の「サポーティングカンパニー」としても協賛する。

 マイクロソフトにとって、マイククロソフトカップはスポーツ分野での冠協賛の初めての例となる。阿多親市社長は協賛に踏み切った理由について「日本協会の『ラグビーを日本で愛され、親しまれ、人気の高いスポーツにする』というビジョンが、マイクロソフトが日本でビジネスを展開する上での『愛され、親しまれ、信頼される企業になる』という企業活動方針に合致している」と説明。さらに高校時代、冬の体育の授業で、ラグビーに親しんだという阿多社長は、2000年5月の就任以来、故・大西鐵之祐氏の攻撃理論を端的に表す言葉として有名な『接近、連続、展開』を「顧客に接近し、サービスを連続して展開しよう」と言い換えて、約2千人の全社員に、顧客へ直接働きかけていく姿勢を徹底しているエピソードも明らかにした。

 ラグビーのどういったところに経済的なメリットを見いだしているかという問いに「トップリーグの参加チームにはパートナーや直接の顧客もいるが、経済効率は後から計算するもの。あくまで理念が合致したことが一番。(ラグビー以外)の他の話だったら、今までの私たちの活動から、初めてのスポーツイベントに乗り出せたかは疑問」と阿多社長。一方、では将来性への投資か、との質問には「ラグビーの現時点の価値を評価している。イメージアップに間違いなくつながる。マイクロソフトカップが人気を博すれば、そのバリューはさらに高くなってくると理解している」とも強調した。

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