国内 2020.05.21

【再録・ジャパン_02】堀江翔太 [2007年8月号/解体心書]

[ 編集部 ]
【再録・ジャパン_02】堀江翔太 [2007年8月号/解体心書]
身近な人が素晴らしい技術を持っていたら、それをどんどん吸収したい方。別格は仙波優さん。これをマネたい!と思った。 (撮影:髙塩 隆)

*『ラグビーマガジン』にかつて掲載された2019年日本代表選手のインタビューを抜粋して再録。

【本気でやるなら。】

[連載・解体心書] 堀江翔太(帝京大学4年)

ウエイト・トレーニング室に入れば、どちらを向いても「大学日本一」の文字が躍る。昨年は対抗戦3位。この春の練習試合では明治を57-19、関東学大を47-45で破るなど、好調を保つ帝京大。FW第3列から、その一群のダイナミクスを巻き起こすのがスキッパー・堀江翔太だ。幼い頃から、心は『本気』を求めてきた。勝負の年に証明するものは、ラグビーを選んだ日から変わらぬ思い。(文:大友信彦)
*年齢、所属などはすべて当時のもの。

 今度は本当に台風の目になれるのか。今季の帝京大の話である。

 春のオープン戦は、まず売り出し中の横山ツインズ擁する拓大を69-17で一蹴。6月17日には早大と対決。14-31で敗れたものの、前半20分までは14対14の同点、今季の帝京大は、もはや要注意チームの域を超えているのだ。

 そんな赤い軍団を主将として引っ張るのが堀江翔太である。2004年のU19世界選手権では早大の五郎丸歩や畠山健介、慶大の山田章仁、関東学大の朝見力弥らとともに、史上最高の7位に食い込んだチームにあって、パワフルなNO8としてフル出場。大学ではFLに転向してディフェンスにも開眼。万能ぶりにはますます磨きがかかった。そして今季は、高校時代以来のNO8に復帰した。

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