国内 2025.09.06

【2025年度戦力分析・立教大学】新スタイルで変わる、変える。

[ 編集部 ]
【2025年度戦力分析・立教大学】新スタイルで変わる、変える。
WTB大畑咲太(撮影:長岡洋幸)

[立教大学(昨季関東大学対抗戦A 7位)]

 関澤翔太新監督体制で臨む今季、チームは『変わる、変える』をスローガンに掲げた。それは新たに『立教スタイル』を築くことからのスタートだった。「まずはボールを動かす。そのためには全員が走らなければなりません。どうすればいいか、それを全員で春先から徹底的に考え取り組んでいます」と関澤監督。もちろんチームの生命線であるシャローディフェンスはベースにある。

 全勝を旗印に掲げて臨んだ春季交流大会Cグループは3勝2敗の3位に終わったが、収穫はあった。「しっかりと、どうやってトライエリアまでボールを運ぶか。それが明確になりました」(関澤監督)。なかでも過去4年間ほぼ不動のメンバーだったハーフ団には、新しい風が吹き込んだ。SH斉藤空来(4年)、SO福井柊哉(2年)、向井悠統(1年)が機動力を活かしたアタックで攻撃を活性化させ、チームに勢いをもたらしている。後方でしっかり支えコントロールしているのはCTB佐藤侃太朗(4年)だ。

 FW陣はコアメンバーがほとんど残り、経験豊かな8人がそろう。中心は主将を務めるLO白石和輝(4年)。「精神的支柱です。人格、プレーの両面で期待に沿う、いいアクションを見せてくれます」と指揮官も太鼓判を押す。

 夏合宿では、ディフェンス、ラインアウト、キックオフ時の個々の動きを細かく見直し、より精度を高めることに時間を割いた。

 今季は目標に4勝と大学選手権出場を挙げる。選手権出場が実現すれば、100年以上にわたる部の歴史で初めてとなる。昨季は選手権出場を懸けて当落線上にいたライバルを、あと一歩まで追い詰めた(14-39 慶大、32-35 青学大、23-29 筑波大)。

 自信はある。夏合宿を経て確立された『新立教スタイル』で、秋を迎える。 

(文:冨久田秀夫)

※ラグビーマガジン10月号(8月25日発売)の「大学ラグビー主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs龍谷大●24-34
8月20日 vs大東文化大○52-47
8月22日 vs関西大○57-42
8月24日 vs中央大○43-21

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