国内 2025.09.05

【2025年度戦力分析・日本体育大学】改革の成果を力で押し切る。

[ 編集部 ]
【2025年度戦力分析・日本体育大学】改革の成果を力で押し切る。
FB大野莉駒主将(撮影:桝元清香)

[日本体育大学(昨季関東大学対抗戦A 8位)]

 伝統のランニングラグビーを進化させた「ハイスピード・ランニングラグビー」で大学選手権出場を目指す。

 対抗戦Aに復帰した昨季は7戦全敗。松瀬学部長、秋廣秀一監督の下で部の環境改善に取り組み、部員寮のリフォームにも着手した。強豪レスリング部との合同練習や、連携協定を結んだ昭和医科大によるメディカルチェックなど、内外のリソースを活用して強化を図る。

 今季の強化ポイントは明確。「昨シーズンはセットプレーで良いボールを出せなかったのでスクラムを強化しました」(秋廣監督)。元NECの木下剛氏をスクラムコーチに招き、春季大会Cグループでは中大、関東学大、立教大に敗れたものの、「スクラムを押せた」(秋廣監督)という成蹊大(59-14)、日大(46-24)から2勝奪取。フロントローはPR築城峻汰、HO/FL楳原大志、PR吉田伊吹の4年生トリオが頼もしい。運動量豊富なBR岡部義大(3年)はスタイル体現のためのブレイクダウン連取に貢献する存在だ。

 アタックのキーマンは男子セブンズ合宿の常連であるFB大野莉駒主将(4年)。併設校(日体大柏)から進学したPR/LO/NO8パエア・レワ(2年)は決定力向上に寄与できる。今季の目標は、昨季全敗だった対抗戦Aで3勝を挙げ、大学選手権出場を果たすこと。鍵となるプレーについて指揮官は「セットプレー。春季大会で押し切れなかった青学大、立教大にスクラムで勝つことが大事。あとはラストパスの精度、決定力の部分を高めたい」と意気込む。

(文:多羅正崇)

※ラグビーマガジン10月号(8月25日発売)の「大学ラグビー主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月19日 vs同志社大●14-38
8月21日 vs中京大●31-33
8月23日 vs福岡工業大●7-31
8月26日 vs大阪体育大●35-42

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