国内 2025.03.31

必見の終盤戦。さらに激しさを増すバトルを見逃すな! リーグワン2024-25後半戦展望

[ 編集部 ]
必見の終盤戦。さらに激しさを増すバトルを見逃すな! リーグワン2024-25後半戦展望
ブレイブルーパスを牽引するNO8リーチ マイケルキャプテン。連覇に導けるか(撮影:小山真司)



 後半戦に入っても毎節各会場で拮抗したクロスゲームが繰り広げられている今季のジャパンラグビー リーグワン。プレーオフに進出できる上位6強入りと、下位2チームが回る入替戦の回避をかけた順位争いは、今後さらに激しさを増していきそうな様相だ。ここでは、残りひと月あまりとなった終盤戦の見どころを展望してみたい。

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実力拮抗の上位3強

 3月31日時点でディビジョン1の先頭に立つのは、昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京だ。第12節で埼玉パナソニックワイルドナイツとの首位攻防戦に42-31と快勝し、総勝点でワイルドナイツを逆転。13節終了時点でプレーオフ進出一番乗りを果たし、今季も頂点にもっとも近い存在であることを証明した。

 残り5節のカードを見ると、トップ6チームとの対戦を3試合残すタフなスケジュールだ。特に4月12日の静岡ブルーレヴズ戦(12時キックオフ@秩父宮)は、1巡目の対戦で28-34と苦杯を喫している相手ということもあって、優勝争いを左右する大一番となる。

 ただシーズンが深まるにつれてチーム力は着実に向上しており、再戦ではまた違った戦いを見せるだろう。キャプテンのNO8リーチ マイケルやSOリッチー・モウンガら主軸選手も凄みを感じさせるプレーを続けている。クライマックスに向けどのようにチームを仕上げていくが注目される。

 第11節からブルーレヴズ、ブレイブルーパスに連敗し、2位に後退したワイルドナイツは、アタック面の改善が喫緊の課題か。敗れた2試合はいずれもトライラインに迫りながら取りきれないシーンが多く、スコアで後手に回ったことで苦しい戦いを強いられた。最後の一線を突破する精度をいかに高められるかが、3シーズンぶりの覇権奪回の鍵となりそうだ。

覇権奪回に燃えるワイルドナイツで出色の活躍を見せるFLベン・ガンター(撮影:福地和男)

 もっとも、離脱中のPR稲垣啓太やFLラクラン・ボーシェー、CTBディラン・ライリー、FB山沢拓也らシニアプレーヤーが復帰すれば、チーム力は大幅に高まる。敗戦を糧に巻き返すという流れもここ数年はなかった展開で、チャレンジャーとなったワイルドナイツは、対戦相手にとってこれ以上なく厄介な存在だろう。

 そのワイルドナイツと5月3日の第17節(14時30分キックオフ@秩父宮)で激突するクボタスピアーズ船橋・東京ベイも、十分に優勝に手の届く潜在力を備えたチームだ。昨季は相次ぐ主力のケガに泣いたが、今季はHO江良颯、CTB廣瀬雄也ら若手の成長もあり、戦力の層が大幅に厚みを増した。

ミッドフィールドで攻守に持ち味を発揮するスピアーズCTB廣瀬雄也(撮影:服部由美)

 HOマルコム・マークスも完全復調し、初の日本一を達成した2シーズン前のFWの力強さが戻ってきたのは心強い。リザーブまで含めた23人の総合力はブレイブルーパス、ワイルドナイツにも引けをとらないだけに、楽しみな存在となりそうだ。

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