日本代表 2023.10.04
【再録・解体心書③】楽天家で行動派。長田智希

【再録・解体心書③】楽天家で行動派。長田智希

[ 編集部 ]

 進学先に選んだ早稲田は、プレースタイルが自分に合うと思って決めた。

「僕は、止まった試合よりもテンポの中で生きるタイプ、BKとFWがリンクして動くところもいいと思いました」

 ここでも1年から出場を重ねている。昨年は、7試合に先発出場。主にWTBとして活躍した。敗れた大学選手権準決勝はフル出場でノーサイドを迎えた。

「最後の明治戦は、自分らがアタックで疲れて、ミスして負けてしまった。ああいう場面で自分が局面を打開できていたら、と思えて悔しかった。ピンチでも、『どうにかできる選手』になりたい」

 今年はリスキーなプレーにもチャレンジしたい、という試みには、悔しいラストゲームへの思いがある。

「早稲田は、常に日本一を目指すチーム。歴史があって、常に勝たなくてはいけないチームなんだと、日々感じさせられます。だから、ベスト4では全然満足できない」

 間もなくシーズンイン。

 今季は、本人も望むCTBでの出場が増えそうだ。

「スタイル、考え方を少し変える意味では、去年のWTBよりも、CTBの方がたくさんボールに触れて、たくさんタックルの回数もある。その方がやりやすい。機会がたくさんあれば、チームに対してできることもいろいろ広がるのでありがたいです」

 8月31日、菅平での開幕戦に長田の姿はあるか。

 ラグビーファンは今年、変わろうとするエースの模索と成長の過程を見ることができる。

 スポーツ科学部に通う長田は体育教員免許の取得を目指している。これだけラグビー部の予定が詰まり、代表の遠征もある中で、単位は取れているという。

「トップリーグに行きたい。そのあとは指導者、よりもまず先生のイメージが強いかもしれません。高校時代、湯浅先生(大智/ラグビー部監督)以外にも、これはという先生と何人か会えました。自分の教科に対して熱くて、こちらを見てくれている感じ。一度『長田、ラグビーを言い訳にはするなよ』と厳しく言ってくれました。仰星にはそういう先生がいるんです」

 小さく胸を張るおっさん。高校と合わせて中学資格も取るべきか、いま悩んでいる。

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