【W杯・日本の対戦国】サモアに新たなNZ戦士加わる。元7人制スターのラムもサプライズ選出

　南海の勇敢な男たち、“マヌ・サモア”は難敵だ。1カ月後に開幕するラグビーワールドカップ2023フランス大会へ向け、日本代表も入るプールDでダークホースになる可能性があるサモア代表のワールドカップスコッド32人（FW18、BK14）が発表された。大会登録メンバー枠は33人であり、1人は今後追加される。

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　最新の世界ランキングは12位。7月に札幌で日本代表に競り勝ったメンバーのうち、元ニュージーランド代表で2015年のワールドカップ優勝に貢献したPRチャーリー・ファウムイナ、元オーストラリア代表の司令塔で2019年の大舞台でもプレーしたSO/CTBクリスチャン・リアリーファノは順当に選出された。

　そして、今夏の札幌には来なかったスター選手たちもワールドカップスコッドに名を連ね、PRマイケル・アラアラトアとLO/FLクリス・ヴイが共同キャプテンに任命され、元ニュージーランド代表のFL/NO8スティーヴン・ルアトゥアとSOリマ・ソポアンガもルーツがあるサモアの代表に資格変更してワールドカップに挑む。また、かつてニュージーランド代表に選ばれるも負傷でキャップを獲得できなかったFL/NO8ジョーダン・タウフアも、両親の故郷であるサモアの代表となって大舞台に臨む。さらに、7人制ニュージーランド代表としてセブンズの世界で活躍し、15人制ではスーパーラグビー通算50試合出場で32トライを記録したスピードスターのWTB/FBベン・ラムもサプライズ選出となった。

　スーパーラグビーのモアナ・パシフィカで力をつけた選手のほか、ヨーロッパを拠点に名門クラブで活躍する選手も多く、今夏の札幌にはいなかったLOセオドア・マクファーランド（英・サラセンズ）やNO8/FLフリッツ・リー（仏・クレルモン）らも要注意となる。

　その一方、ワールドカップ2大会に出場している前回大会主将のFL/NO8ジャック・ラムや、ユーティリティBKのティム・ナナイウィリアムズなどは今回のトレーニングスコッドに名を連ねていたが、最終メンバーには入らなかった。

　また、8月6日に発表されたリストに名前がなかった元ニュージーランド代表のPRジェフリー・トゥーマンガアランや、過去ワールドカップ2大会出場の経験がある元アメリカ代表のPRティティ・ラモシテルだが、PR（プロップ）が手薄のため、最後の1枠に入る可能性はある。

　サモア代表は過去、1991年と1995年のワールドカップでベスト8入り。今年の大舞台では日本代表以外にもチリ代表、アルゼンチン代表、イングランド代表と対戦する。

＜ラグビーワールドカップ2023　サモア代表＞
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ジョーダン・レイ　Jordan Lay（ブルーズ〔NZ〕／25 caps／30歳）
チャーリー・ファウムイナ　Charlie Faumuina（トゥールーズ〔FRA〕／3 caps・NZ代表50 caps／36歳）
マイケル・アラアラトア Michael Ala’alatoa（レンスター〔IRE〕／14 caps／31歳） ※共同主将
ポール・アロエミール　Paul Alo-Emile（スタッド・フランセ〔FRA〕／20 caps／31歳）

【HO】
セイララ・ラム Seilala Lam（ペルピニャン〔FRA〕／23 caps／34歳）
サマ・マロロ　Sama Malolo（サンディエゴ・リージョン〔USA〕／2 caps／25歳）
ルテル・トライ　Luteru Tolai（モアナ・パシフィカ／3 caps／25歳）

【LO】
ブライアン・アライヌウエセ　Brian Alainu’uese（トゥーロン〔FRA〕／5 caps／29歳）

【LO/FL/NO8】
セオドア・マクファーランド Theo McFarland（サラセンズ〔ENG〕／7 caps／27歳）
サム・スレイド　Sam Slade（モアナ・パシフィカ／4 caps／25歳）
クリス・ヴイ Chris Vui（ブリストル・ベアーズ〔ENG〕／26 caps／30歳） ※共同主将
ミラクル・ファイランギ　Miracle Fai’ilagi（モアナ・パシフィカ／2 caps／23歳）
タレニ・セウ　Taleni Seu（豊田自動織機シャトルズ愛知／5 caps／29歳）

【FL/NO8】
スティーヴン・ルアトゥア Steven Luatua（ブリストル・ベアーズ〔ENG〕／2 caps・NZ代表15 caps／32歳）
アラマンダ・モトゥンガ　Alamanda Motuga（モアナ・パシフィカ／5 caps／27歳）
ジョーダン・タウフア Jordan Taufua（リヨン〔FRA〕／5 caps／31歳）
ソオタラ・ファアソオ　So’otala Fa’aso’o（ペルピニャン〔FRA〕／1 cap／28歳）
フリッツ・リー Fritz Lee（クレルモン〔FRA〕／7 caps／34歳）

【SH】
エレ・エナリ　Ere Enari（モアナ・パシフィカ／6 caps／26歳）
メラニ・マタヴァオ　Melani Matavao（―／13 caps／27歳）
ジョナサン・タウマテイネ　Jonathan Taumateine（モアナ・パシフィカ／10 caps／26歳）

【SO】
リマ・ソポアンガ Lima Sopoaga（清水建設江東ブルーシャークス／NZ代表16 caps／32歳）

【SO/CTB】
クリスチャン・リアリーファノChristian Leali’ifano（モアナ・パシフィカ／3 caps・豪代表26 caps／35歳）

【CTB】
ディアンジェロ・レウイラ D’Angelo Leuila（モアナ・パシフィカ／22 caps／26歳）

【CTB/WTB】
トゥムア・マヌ　Tumua Manu（ポー〔FRA〕／6 caps／30歳）

【CTB/FB】
ダニー・トアラ　Danny Toala（モアナ・パシフィカ／8 caps／24歳）

【WTB/FB】
ナイジェル・アーウォン Nigel Ah Wong（―／8 caps／33歳）
エド・フィドウ　Ed Fidow（ユナイテッド・ニューヨーク〔USA〕／18 caps／29歳）
ネリア・フォマイ　Neria Fomai（モアナ・パシフィカ／7 caps／31歳）
ベン・ラム Ben Lam（モンペリエ〔FRA〕／―／32歳）

【Utility BK】
ダンカン・パイアアウア　Duncan Paia’aua（トゥーロン〔FRA〕／5 caps／28歳）
UJ・セウテニ　UJ Seuteni（ラ・ロシェル〔FRA〕／11 caps／29歳）