日本代表 2021.10.15
ラグビー日本代表 オーストラリアとの対戦をプレーバック! 10月23日 J SPORTSで生中継&LIVE配信!

ラグビー日本代表 オーストラリアとの対戦をプレーバック! 10月23日 J SPORTSで生中継&LIVE配信!

ジョセフ体制2年目の対戦は完敗も、2019年W杯につながる貴重な経験に

後半から途中出場し、落ち着いたゲームメイクで存在感を示したSO田村優。この経験を2019年につなげた(Photo: Getty Images)

世界的名将、エディー・ジョーンズ氏が2012年にヘッドコーチに就任して以降、日本代表はそれまでの遅れを取り戻すように目覚ましい躍進を遂げた。

ウエールズ、イタリアを初めて倒し、2015年のワールドカップイングランド大会では南アフリカ代表スプリングボクスからスポーツ史に残る大金星を挙げる。

2016年にジェイミー・ジョセフ現ヘッドコーチがチームを引き継いだ後も右肩上がりの成長は続き、アウェイでウエールズに30-33と迫るなど、2019年のワールドカップ自国開催に向け着実に自信を深めていった。

そうした流れの中、ジョセフ体制2年目となる2017年秋に行われたのが、ジャパンにとって5回目となるワラビーズとのテストマッチだ。ワラビーズは2週間前にニュージーランドを23−18で破ったブレディスローカップのメンバーから、FBイズラエル・フォラウやSOバーナード・フォーリーら5人を入れ替えた布陣だったが、ここでも世界の頂点を争う強豪国の実力をいかんなく誇示した。

得意のラインアウトを起点とするアタックから開始24分までに3トライを奪って主導権を握ると、その後も強烈な突破力を誇るCTBテヴィタ・クリンドラニのラインブレイクでゴールラインを超え、35-3でハーフタイムを迎える。

後半、ジャパンが9分までに1T1G1PGを挙げ一時22点差まで追い上げたが、オーストラリアはそこからもう一段ギアアップして4トライを追加。最終スコアを63-30まで伸ばし、余裕を持ってフィニッシュした。

またしてもワラビーズの分厚い壁にはね返されたジャパンだったが、ワールドカップ日本大会まで2年を切ったこのタイミングで、世界の最先端を行くチームの凄みを体感できたことは、貴重な財産になったはずだ。

終了間際にパワープレーでトライをマークした姫野和樹をはじめ、LOヴィンピー・ファンデルヴァルトやPRヴァルアサエリ愛ら2019年ワールドカップで主軸を担う選手たちがこの試合でテストマッチデビューを果たしており、ここで得た経験が2年後の大舞台での飛躍につながったことは疑いない。

なお、横浜・日産スタジアムの観客席を埋めた43,621人の入場者数は、2004年より実数をカウントするようになって以来、日本代表の国内のテストマッチで最高の数字となった。

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このように過去5回の対戦では苦戦を強いられてきた日本代表だが、今夏のヨーロッパ遠征でブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに堂々と渡り合い、アイルランドと8点差の接戦を繰り広げた現在のチームは、これまでワラビーズと戦ってきたどのジャパンよりも大きな可能性を秘めている。久々に国内のファンが見守るピッチで、歴史を動かす勝利をつかみ取ることを期待したい。

「日本 vs. オーストラリア」

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