日本代表 2021.10.15
ラグビー日本代表 オーストラリアとの対戦をプレーバック! 10月23日 J SPORTSで生中継&LIVE配信!

ラグビー日本代表 オーストラリアとの対戦をプレーバック! 10月23日 J SPORTSで生中継&LIVE配信!

初対戦は1975年の豪州遠征。第1回W杯では19点差と奮闘

世界的名手のデイヴィッド・キャンピージもFBとして第1回W杯のジャパン戦に出場した。写真は別試合のもの(Photo: GettyImages)

日本代表がワラビーズと最初のテストマッチを戦ったのは、初のオーストラリア遠征を行った1975年8月のことだ。5週間のツアーで9試合を行うタイトなスケジュールの中、3勝1敗で迎えたツアー第5戦の第1テストでは、地力で上回る相手にじわじわとスコアを広げられる展開で6T5G1PGを許し、7-37で敗戦。

遠征最後のゲームとなった8月17日の第2テストは、体を張ったタックルとBKのスピーディーなアタックで前半15-22と奮闘したものの、後半の立ち上がりに3連続トライを奪われて突き放された。

なお、この試合で日本代表のCTBを務めたのは現日本協会会長の森重隆氏で、ワラビーズの8番を背負っていたのは、今回のジャパンに名を連ねるFLジャック・コーネルセンの父、グレッグ・コーネルセンだった。

その後、10年以上対戦がなかったワラビーズにふたたびジャパンが挑む機会が巡ってきたのは、1987年に開催された第1回ラグビーワールドカップだ。

アメリカに18−21、イングランドに7−60と連敗して迎えたプールマッチ最終戦、サクラのジャージーの闘志あふれる攻守は、優勝候補の地元チームをおおいにあわてさせた。

開始1分のWTB沖土居稔のPGに続き、12分、24分とCTB朽木英次が巧みなランで連続トライを挙げ、13−16で前半を折り返す。後半もジャパンは沖土居の50メートル近いロングDGやHO藤田剛のトライなどで懸命に食らいつき、スタンドを沸かせる場面をたびたび作った。

最終的にはワラビーズが底力を発揮し、終了間際に2トライを奪われて23-42と突き放されたが、初めて催されたラグビーの国際的祭典で苦い経験を味わった日本ラグビーにとって、この試合は貴重な希望の光となった。ちなみにこの時の19点差というスコアは、過去5回の両国の対戦における最小得失点差記録だ。

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