医師専念へ。ウエールズ代表25キャップのハラム・エイモスが27歳で引退決断
27歳で引退をする。医療活動に専念するためだ。
ウエールズ代表として25キャップを持つハラム・エイモスがブーツを脱ぐ。10月14日、現地メディアなどが報じた。
臨床医学の試験を先日終了したレッドドラゴンのWTBは、現在所属するカーディフでのプレーを2022年6月までに終える。
「今シーズンが私の最後のシーズンになります」と明言したエイモスは、2013年秋のトンガ戦でウエールズ代表にデビューした。19歳だった。
2015年、2019年のワールドカップに出場。今夏のアルゼンチン戦にも出場している。
プロとしてのスタートを切ったドラゴンズ(当時PRO12)では、17歳と208日でデビューしている。
同クラブで100試合以上に出場した後、2019年にカーディフに移籍した。
「10年間のプロラグビー生活で、私は多くのことを経験し、幸運にも2度のワールドカップ、コモンウェルスゲーム、シックスネーションのほか、クラブゲームでも多くの素晴らしい時間を過ごすことができました」
そう話すエイモスは、「これまでの素晴らしい経験に感謝していますが、そろそろ新しい挑戦をする時期に来ている」と続けている。
「今シーズンは医学の最終学年と重なっています。ピッチから病院へ移るには最適な時期だと思っています」
多くの人々に感謝している。
「ラグビーと大学を両立させてきた間、ウエールズ協会やドラゴンズ、カーディフラグビー、そしてカーディフ大学からもたくさんのサポートを受けてきました」
カーディフラグビーのラグビーディレクターを務めるダイ・ヤング氏、ウエールズ代表のウェイン・ピバック監督には将来のチーム構想を描きやすいように、早めに意志を伝えたという。
「ふたりには感謝しています。私の決断に理解を示してくれました」としている。
残りのシーズンはカーディフに専念し、最高の結果を残したい。
そう決意するエイモスに、ヤング ラグビーディレクターはエールを送っている。
「ハラムのような質の高い選手を失うのは残念だが、彼の決断を賞賛する。自分の意思で退団できる選手は多くありません。ラグビーと学業を両立させるために懸命に努力してきた。今回の判断は、彼のキャリアを長く実りあるものにするでしょう」