オーストラリアがまたやった! 2週連続で世界1位・南アフリカを撃破!
10月に日本代表と対戦することが決まったオーストラリア代表は、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)で確かな自信をつけて来日することになりそうだ。
ワラビーズの愛称で知られるゴールドジャージーの男たちは、2019年のワールドカップ優勝チームである世界ランキング1位の南アフリカ代表“スプリングボックス”を2週連続で撃破した。土壇場の逆転劇で第1戦(9月12日)を制したのに続き、9月18日にブリスベンのサンコープスタジアムでおこなわれた2戦目では、堅守を誇る世界王者から4トライを奪い、30-17で快勝した。
2週間前に7位だったオーストラリア代表の世界ランキングは、上昇を続け、3位になる。
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この試合は、マイケル・フーパーがオーストラリア代表主将として歴代最多出場(ジョージ・グレーガンの59試合を抜いて60試合目の新記録)となる記念の試合でもあった。
序盤、フィジカルを武器とする南アがキックと得意のドライビングモールを使って攻め込んだが、得点できず。逆に、13分にはオーストラリアが勢いづき、南アのSHファフ・デクラークが不正なプレーをしてイエローカードを提示され、流れは変わった。
オーストラリアは直後、ゴール前のラインアウトから攻め、CTBレン・イキタウがふたつのタックルを外して先制のトライを挙げた。
数的有利のオーストラリアは20分にも敵陣深くに入り、連続攻撃。WTBマリカ・コロインベテからオフロードパスをもらったイキタウがまたもフィニッシャーとなり、会場が沸いた。
南アはSOハンドレ・ポラードのペナルティゴール(PG)で得点を重ねたが、15-12と、オーストラリアの3点リードで前半を終えた。
しかし、前週のリベンジを期していたワールドカップチャンピオンは後半早々に逆転する。
前半33分に相手にイエローカードが出ていたため、まだ数的有利だった南アは、敵陣22メートルライン内に入り、連続攻撃でアドバンテージを得ると、SHデクラークがディフェンス裏への絶妙なキックでインゴールにボールを転がし、CTBルカンヨ・アムが押さえてトライとなった。
だが、オーストラリアは51分(後半11分)にPGで再び先行すると、61分には敵陣10メートルラインの左サイドでパスをもらったPRタニエラ・トゥポウが力強い走りでゲインし、サポートについていたWTBコロインベテにつなぎ、トライとコンバージョン成功でリードを広げた。
さらに67分には、FBリース・ホッジがブレイクダウンでボールを奪取してオーストラリアの攻撃となり、くさびを打ったCTBサム・ケレビからオフロードパスをもらったFLピート・サムが自陣からブレイクスルー、敵陣22メートルライン内でクイックリサイクルし、コロインベテが連続トライゲッターとなり、30-17とした。
オーストラリアは守りも激しく、南ア得意のドライビングモールに対しても強い塊となって阻止。終盤にはFLのフーパー主将やケレビがブレイクダウンで奮闘してピンチを脱出し、やがて歓喜となった。
両チームともこれで、今大会2勝2敗。オーストラリア代表はアルゼンチン代表との2試合を残し、南アフリカ代表は首位に立つニュージーランド代表との対戦が待っている。