試合観戦がもっと楽しくなる! 大学ラグビー2021識者展望 【大学ラグビー J SPORTSで配信!】
例年以上に上位勢の実力が拮抗していることに加え、多くのチームがコロナ禍で練習や合宿の計画に大きく影響を受けたこともあり、力関係が見通しづらい状況となっている今季の大学ラグビーシーン。そこで今回は、長年大学ラグビー報道に携わってきたメディア関係者3名とラグビーマガジン編集部に、各リーグの優勝予想と期待する選手をうかがった。現場の空気感を知るエキスパートたちの展望を参考に、9月12日からスタートするシーズンをよりいっそう楽しみましょう!
Q1.関東大学対抗戦A 優勝予想
・大友信彦氏[東京中日スポーツ/RUGBY JAPAN 365]
→早稲田大
・村上晃一氏[ラグビージャーナリスト]
→帝京大
・大谷寛氏[(株)ジェイ・スポーツ 企画制作部 ラグビープロデューサー]
→明大
・ラグビーマガジン編集部
→帝京大
日本一を狙う強豪校ぞろいの激戦リーグらしく、優勝予想は意見が割れる結果となった。その中で村上晃一氏とラグビーマガジン編集部が挙げたのが、4年ぶりの大学選手権優勝を期す帝京大だ。
「ここ数年勝てない帝京大が屈辱を晴らす実力をつけたように思える。早慶明との戦いは、どの試合も白熱するだろう」と村上氏。ラグビーマガジン編集部からは「春の招待試合で明大に勝った時、うれし涙を流していたのは細木康太郎主将ら4年生だけではなかった。下級生も自分ごととしてとらえ、チームに関われている証拠」と、春の時点で芽生えていたチームの一体感を評価する声が聞かれた。
ラグビーマガジンで「記録ナビ」を連載するベテラン記者の大友信彦氏は、歴代最多16回の選手権優勝を誇り、大田尾竜彦新監督の就任でも注目される早稲田大を予想。またラグビー中継でおなじみのJ SPORTSのプロデューサーである大谷寛氏は、「明治優勝、ライバルは早稲田、それを帝京が追う展開」と展望し、「早稲田は大田尾体制の新システムの浸透にもう少し時間を要すると予想。明治の強みは大学ナンバーワンの層の厚さ。ベンチの選手もほとんど遜色ないレベルで、試合終盤にそれが効いてくると思います」とその理由を述べた。