トップリーグMVPは福岡堅樹! 新人賞は竹山晃暉と金秀隆。稲垣、バレットらベスト15
最多トライゲッターは2人で、リーグ戦で10トライを挙げたサントリーサンゴリアスのWTBテビタ・リーとヤマハ発動機ジュビロのWTBマロ・ツイタマが初受賞となった。
リーは、リーグ戦第7節までの55試合を対象にゲインメーターの記録が最も高かった選手に贈られる「Opta賞」も受賞し、ベストフィフティーンにも選ばれている。
しかし、彼も負傷でプレーオフには出場できず、笑顔でシーズンを締めくくることはできなかった。
「悔しい思いがあふれている。昨日(プレーオフ決勝で)プレーできなかったことがすごく悔しいので、そういった思いを胸に、より強く、速くなって、来年優勝できるようにチャレンジしたい」
ニュージーランド出身の26歳は、将来的に日本代表を目指したいという思いも持っている。
サントリーの背番号10をつけてファンを魅了したニュージーランド代表のボーデン・バレットは、惜しくも優勝することはできなかったが、リーグ戦7試合で6トライを含む128得点を記録し、得点王となった。また、ベストフィフティーンにも選ばれ、表彰式に出席した。
「サバティカルでニュージーランドから来ると、休暇で来ているという見方をされるかもしれないが、全然そんなことはなくて、日本のトップリーグのレベルというのは、トップ6~8チームはスーパーラグビーのスタンダードがあると思う。プレーオフの準決勝、決勝になってくると、クボタ戦やパナソニック戦で経験したように厳しいチャレンジングな試合になるので、すごくレベルの高い経験ができたと思っている」
来季はニュージーランドのブルーズでプレーする予定。そして、オールブラックス(ニュージーランド代表)として2023年のワールドカップを大きな目標とする。近年、オールブラックスでは15番(FB)を任されることが多いが、10番(SO)への思いが強い。
「ブルーズでもオールブラックスでも10番でプレーしない期間が長かったので、サントリーで機会を与えてくれてありがたかった。自分としても10番でプレーすることを楽しんだし、ニュージーランドに帰ってからもいまのいいパフォーマンスが継続できるようにしていきたい」
ベストキッカー賞は、ゴールキック成功率87.0%だったキヤノンイーグルスのSO田村優が初受賞している。
また、トップリーグ2021において最も優秀だと思われるレフリーに贈られる「マニフレックス賞」は久保修平レフリーが初受賞した。