ドコモ初の8強入り! 近鉄奮闘するもパナソニックに敗れる。トヨタ、キヤノンも準々決勝へ
トップリーグプレーオフへの出場権を与えられ、トップチャレンジリーグからの参戦チームで唯一2回戦に進んだ近鉄ライナーズは、地元の東大阪市花園ラグビー場で優勝候補の一角であるパナソニックに挑み、健闘したが、7-54で敗れた。
先制したのは近鉄だった。前半16分、FBセミシ・マシレワがFLジェド・ブラウンとの連係でボールをもらってゲインし、右外のWTBジョシュア・ノーラにつないで背番号14がゴールへ走り切った。キッカーを務めたCTBステイリン パトリックのコンバージョンも決まり、7-0とした。
近鉄の選手たちは集中力高く、強豪に対して果敢に挑んだ。ブレイクダウンのファイトも激しく、ゲームキャプテンのLOマイケル・ストーバークは相手にプレッシャーをかけて落球させるなど、チームを鼓舞した。
強風も影響してなかなかリズムに乗れないパナソニックだったが、28分、敵陣22メートルラインに迫ると、CTBハドレー・パークスが切り込み、右外にいたNO8ジャック・コーネルセンにつなぎ、ようやく最初のトライを挙げた。
それでも前半は近鉄の奮闘が目立ち、7-7で折り返した。
前半はやや苦戦したパナソニックだが、後半は早めに得点してギアを入れた。
44分(後半4分)、敵陣深くでLOジョージ・クルーズがキックをチャージし、NO8コーネルセンがインゴールでボールを押さえ、勝ち越す。
パナソニックは攻撃力高いチームだが、タイトなゲームとなり、得点チャンスとあれば迷わずショットを選択し、PGで加点した。
その後、近鉄は天理大出身ルーキーのCTBシオサイア・フィフィタがスピードスターの相手WTB福岡堅樹を懸命に追いかけてトライを防いだシーンがあったが、パナソニックの攻撃は続き、52分、フィフィタと同じく2021年度日本代表候補のCTBディラン・ライリーが切り込んでFL大西樹につなぎ、トライ。さらにSO松田力也のショットで点差を広げ、67分にはLOヒーナン ダニエルの突破からつなぎ、ライリーがフィニッシュ。
近鉄は最後まであきらめず必死に食らいついたが、パナソニックは終盤に3トライを追加し、チャレンジャーを退けた。
パナソニックは5月8日、埼玉・熊谷ラグビー場でおこなわれる準々決勝でキヤノンと対戦する。