国内 2021.04.25
ドコモ初の8強入り! 近鉄奮闘するもパナソニックに敗れる。トヨタ、キヤノンも準々決勝へ

ドコモ初の8強入り! 近鉄奮闘するもパナソニックに敗れる。トヨタ、キヤノンも準々決勝へ

[ 編集部 ]
キックするトヨタのライオネル・クロニエにプレッシャーをかける日野の久富雄一(撮影:松本かおり)

 そのドコモと準々決勝でぶつかることになったのはトヨタ自動車だ。東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたプレーオフ2回戦で日野レッドドルフィンズと対戦し、49-29で制した。

 先制したのは日野だった。前半4分、WTBチャンス・ペニーがハーフウェイでインターセプトして約50メートル走り切った。

 対するトヨタは15分、敵陣深くに入ってモールからボールを動かし、WTBヘンリー ジェイミーがトライ。SOライオネル・クロニエのゴールキック好調で同点とすると、20分にも敵陣深くに入ってフェイズを重ね、クロニエのチップキックに対して空中戦で競り勝ったWTB高橋汰地がトライを決め、勝ち越した。

 その後、日野にPGで点差を詰められたトヨタだが、27分にも敵陣22メートルラインに迫ると、SOクロニエがアウトサイドで蹴った“バナナキック”で弾んだボールをCTBマレ・サウが確保しトライ。トヨタは前半の最後に日野の猛攻をしのぎ、21-10で折り返した。

 トヨタはさらに48分(後半8分)、パワフルなFLフェツアニラ ウタイミが豪快に突っ込み、追加点を獲得。

 だが日野も粘りを見せ、58分、ゴール前まで攻め込み、トヨタにプレッシャーをかけられながらも共同主将のSHオーガスティン・プルが懸命につなぎ、WTBペニーがトライ。63分にはモールで前進したあとボールを動かし、FB川井太貴が軽快なステップで防御網を切り裂いて4点差に詰めた。

 しかしトヨタは67分、FLラウタイミが壁に穴をあけてFBロブ・トンプソンにつなぎ、そのまま走り切ってトライ。日野の勢いを止めた。トヨタは75分にもSH滑川剛人が連続攻撃をフィニッシュし、78分にはキック&チェイスでWTB高橋が追加点を挙げ、勝利を引き寄せた。

 日野は終盤に突き放されたものの、最後、今季限りで引退する40歳の元日本代表LO北川俊澄がラインアウトボールをキャッチし、モールを組んで懸命に押し込んでトライを取り切り、今シーズンの戦いを終えた。

 トヨタ自動車×NTTドコモの準々決勝は5月8日、熊本県のえがお健康スタジアムでおこなわれる。

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