国内 2021.03.06
ドコモ劇的勝利、快進撃続く! パナソニック、神戸製鋼、サントリー、クボタ、トヨタも3連勝

ドコモ劇的勝利、快進撃続く! パナソニック、神戸製鋼、サントリー、クボタ、トヨタも3連勝

[ 編集部 ]
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前半16分にトライを奪ったトヨタのFLフェツアニ ラウタイミ(撮影:高塩隆)

 トヨタ自動車ヴェルブリッツは愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でHonda HEATと対戦し、45-3で快勝。今季開幕から負けなしで、総勝点を14に伸ばした。Hondaは3連敗(総勝点0)。

 相手にPGで先制されたトヨタだったが、前半16分、オーストラリア代表主将でもあるFLマイケル・フーパーの力走もあってゴールに迫り、NO8フェツアニ ラウタイミがトライを決め逆転した。
 31分には敵陣深くでのスクラムから攻め、FL吉田杏がゴールラインを割った。その2分後には、ディフェンスでプレッシャーをかけてフーパーがボールを奪い返し、オフロードパスをもらったCTBロブ・トンプソンが快走で加点。39分にはグラウンド中央のスクラムからボールを動かし、ループも交えて相手ディフェンスを崩し、南アフリカ代表FBのウィリー・ルルーがゴールへ走り切った。

 後半、密集のなかで相手選手を蹴ったHondaの選手にレッドカードが出て一発退場となり、数的有利となったトヨタは、さらに3トライを追加。堅守も最後まで続け、快勝となった。

NECのアレックス・グッドを追いかけるヤマハの五郎丸歩(撮影:大泉謙也)

 第2節で黒星を喫したヤマハ発動機ジュビロは、東京・秩父宮ラグビー場でNECグリーンロケッツと対戦し、59-31で勝利。2勝1敗(総勝点11)となった。NECは3連敗(総勝点0)。

 開始早々、NECに先制トライを許したヤマハだったが、4分、WTBマロ・ツイタマが相手キックをチャージしてトライを奪い、流れを変えた。

 そして19分、敵陣深くに入って連続で攻撃したヤマハに対し、NECの選手が故意にボールをはたき落としたと判断され、川原佑レフリーはペナルティトライを宣告。NECにイエローカードが出て数的有利となったヤマハは、23分にもラインアウトからモールでゴールに迫り、ギリギリで止められたが、HO江口晃平が突っ込み5点を追加した。

 33分にはプレッシャーをかけられたNECがパスをつなげず、こぼれ球を拾ったヤマハのFB五郎丸歩がゴールへ駆け抜けた。現役最後のシーズンになることを表明し、今季初登場となった五郎丸は、厳しい角度からのコンバージョンも決め、貴重な2点を追加。

 追いかけるNECは、37分にFB吉廣広征が抜けてWTB宮島裕之につなぎ得点、40分にはSH中嶋大希がブラインドサイドを突いてPR瀧澤直のトライを演出し、7点差まで詰めた。

 しかし、ヤマハは後半開始まもなく、キックチャージでチャンスとなり、連続攻撃をLOヘル ウヴェがフィニッシュ。49分(後半9分)には敵陣10メートルライン付近で相手のラインアウト失敗から攻めに転じ、FB五郎丸からオフロードパスをもらったWTBツイタマが抜け、そのまま走り切った。

 ヤマハは52分にもツイタマのラインブレイクからチャンスとなり、左外にいたHO江口か力走で点差を拡大。69分にはラインアウトからモールで押し込み、その後、NECに連続トライを許しが、最後はヤマハのCTBヴィリアミ・タヒトゥアがフィニッシャーとなって締めくくった。


 そして、震災から10年となる被災地・岩手の釜石鵜住居復興スタジアムでは、東芝ブレイブルーパスと三菱重工相模原ダイナボアーズが対戦し、58-7で東芝が勝った。東芝は今季初勝利。

 PGで先制した東芝は前半12分、ゴール前の連続攻撃からCTBセタ・タマニバルが最初のトライゲッターとなった。20分には自陣深くでのターンオーバーからSH高橋昴平が独走。東芝は25分にも攻め込み、CTBタマニバルからオフロードパスをもらったWTBジョネ・ナイカブラがインゴールに持ち込んだ。36分にはLO小瀧尚弘がトライゲッターとなり、29-0で折り返した。

 後半も先に得点したのは東芝で、44分(後半4分)、敵陣中盤のスクラムでFWがプレッシャーをかけたあと、ボールをもらったSOジャック・ストラトンが走り抜け、点差を拡大。

 三菱重工相模原は50分にCTBマット・ヴァエガがタックルを2つかわしてゴールラインを割り、1トライを奪い返したが、これが精いっぱい。
 東芝はその後4トライを追加し、東北のファンとともに今季初勝利を喜んだ。

 両チームとも1勝2敗となり、トライ量産でボーナスポイントも獲得した東芝が総勝点を6に伸ばした一方、三菱重工相模原は総勝点4のままとなった。

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