国内
2020.11.23
報徳15-7天理。激戦・近畿オータムを制し、報徳学園が花園へ
山村三兄弟の末弟はその能力を示す。次兄の知也は明大から今年、リコーに入ったバックスリーの選手だ。
「兄とは毎日、LINEなんかをしています。この試合の前も、自分のプレーをしなさい、とアドバイスを送ってくれました」
山村は最後のスクラムからも縦に入り、時間消費の最初の重責を担った。サイズは180センチ、73キロ。強さはもちろん、横への大きなステップも持っている。
「キャプテンを全国大会に連れていってあげられてよかったです」
よろこびはひとしお。山村と竹ノ内は同じ吹田(すいた)ラグビースクールの出身だった。
報徳学園は、60分間を通して、前に出てタックルをし続けた。試合を観戦した清鶴敏也全国大会シード委員長(同志社香里監督)は感じ入っていた。
「報徳はディフェンスでのミスがない。集中力も途切れない」
西條裕朗監督は振り返る。