国内
2020.09.16
おいしいご飯で、強くなる。専大4年生PR、栗山塁。
話しているだけで、そのおいしさが再現されるのだろう、なんとも言えない笑顔に、毎回の食事への感謝があふれていた。
「今年は休校もあった。今の時期は3食を寮で食べています。どうしても単調になる生活で、食事の意味は大きい。今年は余計にそれを感じます」
昇格3年目、栗山にとっては4年目の勝負シーズンが、ウイルス感染症の影響で特異な1年になってしまった。
「昨年は5位で入れ替え戦を回避、今年もそれ以上を目指すには、当然、これまで通りではダメなんだと思っています。僕らから仕掛けて、ボールを動かして走り勝つためにも、セットプレーは本当に重要で。その意味でも、初めての外とのセッションで、手応えがつかめたのは大きい」
入学時の体重103㌔から、1年で115㌔まで増やした。大学ラグビーで生き残っていくには体の強化が絶対だと覚悟していた。その延長線上で、今はリーダーとして専大のジャージーを背負い、2020年シーズンの航海に漕ぎ出そうとしている。
開幕は10月4日に定まった。相手は、昨年7点差で敗れた大東大だ。その決戦に向けて栗山類はきょうも、力を出し切り、スクラムを牽引し、仲間を鼓舞して、おいしいごはんで心を満たす。