コラム
2020.08.06
【コラム】 あなたがいたから
【キーワード】サンウルブズ
その2週後のチーフス戦のあと、当時大学4年生にして先発で出場したSH齋藤直人は、スーパーラグビーでプレーする時間を「なんか、ほんと、すごく楽しくて」と表現した。競技を始めたばかりの高校生のような笑顔に、心の底からラグビーに没頭できている充実感が伝わってきた。ウイルス禍により6試合を終えたところでシーズン終了となったのはいかにも惜しまれるが、トータル198分のプレータイムで得た体感は、この先のラグビー人生において何ものにも代えがたい財産になるだろう。
この5年、数々の選手がそんな経験を積んで、さらなる高みへと駆け上がっていった。その姿を目の当たりにして多くの人々がこの舞台に立つことの意義を実感し、新しいラグビーの魅力に引き寄せられた。 すべては、太陽色に輝くジャージーが見せてくれた景色だった。