その他 2020.06.02
【再録・ジャパン_03】ピーター・ラブスカフニ [2018年9月号/解体心書]

【再録・ジャパン_03】ピーター・ラブスカフニ [2018年9月号/解体心書]

[ 編集部 ]

 一方、そのタフさでは、猛者が集うサンウルブズのメンバーも一目置く存在だった。2月、チームの結束を狙った別府合宿の自衛隊体験では、多くの選手が心理的に追い込まれた過酷な訓練の中、淡々とタスクをこなし、仲間に手を差し伸べた。激さない、しかし絶対にへこたれない。

 ピーター・ラピース・ラブスカフニは、ノンキャップの南ア代表選手として2016年にクボタに加入、主力として3シーズン目を迎えるフランカーだ。今年、初めてサンウルブズに招へいされると、序盤から背番号7をつけて活躍。スーパーラグビーの週間ベスト15に選出されるなど、傑出したパフォーマンスを見せた。今季、過去最多の3勝、初の連勝、初のアウェー勝利など、着実な成長を示したサンウルブズは当時、9にまで伸びる連敗にあえいでいた。10節、11節ではゲーム主将も務めた。

 12節のBYEウィークを挟んで、チームが今季初勝利を挙げたのは13節。契約の都合でラピースはすでにチームを離れていたが、まさに、生みの苦しみを支えた選手の一人だ。

 来年夏には、居住3年の日本代表資格も得る。開催国の代表に挑む気持ちは密かに高ぶっている。目の前で突然、扉が開けるような今の感覚は、これが初めてではないという。

 まさか、もう一度スーパーラグビーの舞台に身を置くとは思っていなかった。 

 すでに49試合のスーパーラグビー経験があったが、サンウルブズのオファーがあったのは、日本に来て2年目を終えたタイミング。起用7試合を、すべてフル出場でまっとうした。

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