D1昇格目指す三重ホンダヒートが入替戦先勝。グリーンロケッツ東葛は初戦落とすもBP獲得
ジャパンラグビーリーグワン2022-23は、5月5日から入替戦が始まり、三重県の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿では、今季ディビジョン1で11位だったNECグリーンロケッツ東葛とディビジョン2で2位だった三重ホンダヒートが対戦。昇格を目指し、地元ファンの声援を受けたヒートが34-29で第1戦を制した。
入替戦は2回戦制で勝者を決めることになっており、第2戦はグリーンロケッツのホストスタジアムでおこなわれる。
三重ホンダヒートは開始早々、敵陣22メートルライン手前のスクラムからNO8パブロ・マテーラが持ち出して展開し、FBトム・バンクスが切り込み、最後はWTB藤田慶和につないで先制トライを挙げた。15分にも敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込み、追加点。ゴールキッカーを務めるSOケイレブ・トラスクのショットは好調で、コンバージョンやペナルティゴールでも得点を重ね、20-0とリードした。
一方、ディビジョン1残留を目指すNECグリーンロケッツ東葛は31分、敵陣深くでのスクラムから攻め、ボールを手にした主将のFBレメキ ロマノ ラヴァがステップでディフェンダーをかわしてチャンスメイクし、WTB後藤輝也がファイブポインターとなった。
しかし、ヒートは39分、ゴールに迫ってPRマティウス・バッソンがピック&ゴーでトライを決め、トラスクのブーツでも貴重な2点を追加し、27-5で折り返した。
22点ビハインドとなったグリーンロケッツは46分(後半6分)、敵陣深くに入って14フェイズ重ね、SHニック・フィップスが前に空いたスペースを見逃さずインゴール中央へ持ち込み、反撃に勢いをつける。
そして、ヒートが右PRの2人を負傷で欠いてアンコンテストスクラムになり、14人での戦いを強いられたのに対し、グリーンロケッツは54分にも攻め込み、FBレメキが鋭いステップでディフェンスを切り裂いて連続トライとなった。
ヒートにとっては嫌なムードが続き、58分には不当なプレーをした選手にイエローカードが提示され、13人になってしまう。
流れは完全に変わってグリーンロケッツのペースは続き、61分にも敵陣深くでアドバンテージを得ると、FBレメキがキックパスを放ち、インゴールに転がったボールをWTB後藤が押さえ、3点差に詰めた。
しかし、逆転を狙うグリーンロケッツは66分にもゴールに迫り、SHフィップスがインゴールに飛び込んだが、ヒートのLOフランコ・モスタートが懸命のタックルで落球させ、トライを許さなかった。
踏ん張ったヒートは71分にチーム一体となって攻め込み、SH根塚聖冴がギャップを突いて走り込んできたLOヴィリアミ・アフ・カイポウリにつなぎ、大きなトライを獲得。コンバージョン成功で34-24と点差を広げた。
数的有利が続くグリーンロケッツは、76分にチャンスとなってCTBクリスチャン・ラウイがゴールラインを越えたものの、グラウンディング寸前に落球していたことがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認され、ノートライ。試合終了間際にゴール前PKからの速攻で5点を奪い返したが、勝ったのはヒートだった。
ヒートはこれで勝点4を獲得。一方、敗れたグリーンロケッツだが7点差以内の負けだったためボーナスポイント(勝点1)をゲットしている。
第2戦は13日、千葉県の柏の葉公園総合競技場でおこなわれる。