女子 2023.05.05

男子日本代表アシスタントコーチのミッチェル氏、W杯後に女子イングランド代表の指揮官就任。

[ 編集部 ]
男子日本代表アシスタントコーチのミッチェル氏、W杯後に女子イングランド代表の指揮官就任。
W杯後は新たな道に進むジョン・ミッチェル氏。59歳(Photo: Getty Images)


 ラグビー男子日本代表のディフェンスコーチであるジョン・ミッチェル氏が、今秋のワールドカップ後、女子イングランド代表のヘッドコーチに就任することが明らかになった。5月4日にイングランドラグビー協会が公式発表。2025年に女子のワールドカップがイングランドで開催されることになっており、ミッチェル氏は、女子イングランド代表“レッドローゼズ”を3大会ぶりのワールドカップ優勝に導くことが使命となる。

 ニュージーランド出身のミッチェル氏は、母国の男子代表“オールブラックス”やアメリカ代表を指揮したことがあり、欧州や南半球のさまざまなクラブでもヘッドコーチを務めた経験豊富な指導者。2022年2月に日本代表のアシスタントコーチに就任する前は、男子イングランド代表のディフェンスコーチを務めていた。

 女子イングランド代表は現在、世界ランキング1位。今年の女子シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)は全勝で5連覇を成し遂げ、グランドスラムがかかった4月29日のフランス代表戦では、ロンドンのトゥイッケナムスタジアムに女子ラグビー史上最多となる5万8498人の観客を集めるなど、注目度が高まっている。
 昨年にニュージーランドで開催された女子のワールドカップでは、優勝候補本命と見られていたが、決勝で女子ニュージーランド代表“ブラックファーンズ”との死闘に敗れ、涙をのんでいた。

 約8年間指揮を執ったサイモン・ミドルトン氏の後任となるミッチェル氏は、「レッドローゼズは、女子ラグビーに信じられないほどの基準と基盤を設定しました。シックスネーションズで最も成功したチームであり、これは途方もない業績です。我々は今、これを基に成長し、重要な分野で成熟し、2025年のワールドカップを正当に争える真のチャンピオンチームになる機会を得ています」とコメントした。

 なお、ミッチェル氏のバックルームスタッフには、女子ラグビー国際試合における最多出場の世界記録を誇り、今年3月に引退した前イングランド代表主将のサラ・ハンター氏も加わる。

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