コラム 2021.10.05

【ラグリパWest】強豪への道すがら。大阪電気通信大学高校

[ 鎮 勝也 ]
【ラグリパWest】強豪への道すがら。大阪電気通信大学高校
導入されたスポーツ推薦を軸に36人の選手を擁する大阪電気通信大学高校。望めば高大7年間の学園生活を送ることも可能である。中列右端が農端悠亮顧問、前列右から5人目が鎌田龍也主将



 大阪の「電通」である。

 広告代理店ではない。校名は大阪電気通信大学高校。上がついているその私立共学校にはラグビーによる推薦入試がある。

「5年ほど前にできました。それもあって単独校として大会には参加できています」
 顧問の農端悠亮(のばた・ゆうすけ)は話す。部員は36人になった。

 ラグビーを含め、卓球、野球など6クラブにスポーツ推薦がある。魅力的な学校作りや生徒数の確保などを考え、各クラブの賛否を聞いた上で導入された。

 学校創立は1941年(昭和16)。太平洋戦争勃発の年に東亜電気通信工学校として始まった。80年の歴史を有する高校の楕円球強化を農端は背負う。

 頼もしい味方がいる。叔父の幸二だ。淀川工科の監督である。両校の距離は徒歩15分ほど。「ヨドコー」と呼ばれる名門は13回の全国大会出場歴がある。
「チームを持たせてもらってから、練習に行かせてもらっています」
 農端は2010年、社会科教員として新卒赴任した。以来、この叔父に師事をする。

 叔父は父・芳之(よしゆき)の弟にあたる。金岡から東海大に進んだフランカー。土井崇司の高大の後輩で、大学はひとつ下。土井は付属校の仰星に創部し、強豪化させた。現在は同じ付属の相模の中高校長をつとめる。

 叔父の元に「出げいこ」に通うのは別な理由もある。平日の練習は2時間半ほどだが、校内のグラウンドが狭い。土で50×40メートル。その場所を野球とサッカーで分ける。淀川工科は公式戦開催校。フルサイズのグラウンドでのびのびと練習ができる。

 グラウンドの不利とは真逆、交通は至便だ。京阪は急行停車駅の守口市、大阪メトロは守口駅から徒歩10分ほど。学校のある街は大阪市の東に隣り合う。
「特別なことはしていませんが、今の2年生からなぜか生徒が増えました」
 1、2年は各100人増の400人超え。アクセスのよさと生徒増は無関係ではない。

 ラグビー部の創部は1973年(昭和48)。2年後に50周年を控えるが、全国大会などの出場はない。府予選は3回戦進出が最高だ。現在の顧問団は3人体制。農端のほかに中村文彦と吉川尚道がいる。

 直近の大会、76回目の大阪府総体(春季大会)は桃山学院と牧野など7校が組む合同Fの予選リーグを勝ち上がる。しかし、一番下のシードを決めるCシード決定戦(7〜12位)はコロナの緊急事態宣言発出のため、中止になった。

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