海外 2019.03.23

サンウルブズ除外と2020後の未来 アジア・太平洋地域版スーパーラグビーの話も

サンウルブズ除外と2020後の未来 アジア・太平洋地域版スーパーラグビーの話も
変わろうとしているスーパーラグビー(Photo: Getty Images)

 2020年シーズン後のサンウルブズのスーパーラグビーからの除外について、2週間の沈黙を経てSANZAARから正式に発表がなされた。
 日本でのワールドカップを半年後に控えるなかでの今回の決断に関しては、SANZAARは批判も十二分に受けてきた。タイミングが悪かったのは確かであるが、SANZAARがこれまで再三に渡り、日本ラグビー協会からサンウルブズへの経済的な援助がない限り2021年以降のリーグへの存続は果たされないと主張してきたのもまた事実である。

 2021年以降のスーパーラグビーへの参加について、サンウルブズに年間10億円の支払いが求められていたと多方で言われているが、これに関して、SANZAARや関連する他の公式団体からの正式な発表は特にない。
 スーパーラグビーのサンウルブズ以外の全チームいずれもリーグの所属に際する支払いは全く求められていない。そのような状況における10億円という額は、リーグへの登録費のようなものとして捉える見方もある一方で、理由が経済的なものでも、あるいはそれ以外にあったとしても、多くのラグビーファンにとっては、これ以上の支払いの拒否は理解できるものでもあるだろう。

 3月22日金曜日、シドニーで現地時間午後2時、SANZAARの執行理事であるアンディ・マリノスは以下のように公式声明を発表した。

「大会方式を14チームの総当たりにする方向で固まった一連の決断は、決して簡単かつ軽く下されたものではありません。今回の決定は、リーグの将来像、運営コスト、スポンサーや放映権料に関わる事案、また我々の成長戦略に基づく選手たちの環境向上などあらゆる面から、詳細な分析と徹底的なレビューをもって下されました。
 大会自体の品格、経済的な健全性、競争度の高い環境、これら3点が現在および未来における選手育成のインターナショナルラグビーへのベクトルを方向付ける重要な要素でありました。
 先ほど述べた分析とレビューをもとに、我々が求めていた基準に最適と考えられた、プレーオフへと続く14または15チームによる総当たりが検討されていました」

 マリノスは、3月上旬に日本ラグビー協会からSANZAARに対して、日本協会が2020年シーズン後のサンウルブズの参加に関して経済的支援をおこなう立場にこれ以上ないとの発言があったと加え、以下のように述べた。

「サンウルブズのチームとしての未来は日本ラグビー協会によって決定がなされるでしょう。日本協会は、自国の代表選手育成のプロセスとして、もはやスーパーラグビーがベストではないとも言っていました。
 しかしSANZAARにとっては、アジア・太平洋地域が戦略的に重要であることには変わりはありません。我々は今後も日本ラグビー協会およびジャパンSRや他の関係者と、今回の一連のプロセス同様に、協力、連携し、既存のチームも将来的に組織されうるチームも内包する、日本での本当の意味でのプロリーグの設立に取り組んでいくつもりです。
 我々は、日本、太平洋諸国、南北アメリカ、そして香港を含む、アジア・太平洋地域版のスーパーラグビーの大会設立に関連していくつかの選択肢を提示しました。この構想は、各国のハイレベルな強化プログラムを新たな大会の構造とリンクさせることも含んでいます。
 すべての目的は、インターナショナルレベルの大会日程などに現在、また将来的にも合致する競争的かつ持続的な強化の道筋を世界的に広めることにあります。
 我々は日本協会の継続的な協力に感謝しています。そしてこれからも彼らと協力し、2019、2020年シーズンもサンウルブズをサポートしていきたいと思っています」

PICK UP