【ラグリパWest】お酒の話。
切り離せへんね。
ラグビーとお酒って。
みなさん、飲んでまっか?
弥生・3月・春とは言え、まだまだ寒い日は続く。熱燗やホットが効くねえ。日本酒、焼酎、ウイスキー、どれもよろしいな。
もうすぐ薄桃色のお花見やし。
大八木淳史はんやろなあ。
楕円球界で酒豪と言えば。現役では大野のキンちゃんもすごいらしいけど。
あっ、新旧ジャパンのリアル・ロック。先輩は神戸製鋼の7連覇にも貢献や。
大八木はん、ひと晩にひとりで最高でどれくらいいただきはった? お店のお酒を全部たいらげた武勇伝をお持ちやそうやけど…。
「うーん、そんな話もあるけど、ならしたらビールをワンケースくらいかな。中ビンやで」
えーっと500ミリリットル×20本=10リットル。えーっ、10リットルって…。そら、現役時代は190センチ、100キロの体やったけど、それにしてもすごいなあ。
夕方から次の朝まで、エンドレスで飲んだことも数えきれん。
「今でも覚えているのは、オールブラックスと試合をした時のことやね」
日本代表が初めてニュージーランド(NZ)代表と戦ったのは1987年やった。
第1戦は大阪・花園で0-74、第2戦は現在建て替え中の国立競技場で4-106。
ああ、当時トライは4点ね。
第2戦は11月1日。最終的にキャップを30に積み上げる大八木はんはもち先発や。
試合後、黒衣軍団のホテルに呼ばれた。大八木はんは同志社大時代にNZ留学する。所属したカンタベリー大学クラブでは、来日したセンターのワーウィック・テーラーはんらとチームメイト。知己が多かった。
ホテルのバーでの飲みはドレスコードあり。
「古代ローマ人の格好をして来いって」
向こうの人はそんなんが好きやね。
ほんで、どないしましてん?
「ベッドの白いシーツを長細く巻いて、片方の肩で縛る。下は広げるねん。ほんでパンツをはくんや」
なるほど、あと葉っぱの鉢巻きをしたら、ワイらが想像している感じになるなあ。
「ようあんな格好で飲ましてくれたわ。ええ時代やったなあ、って思うよ」
夜中までバーでグラスを交わして、その後は西麻布の知り合いの店に行った。
「みんな、朝にタクシーで帰ったわ」
一日中、世界最強のブラックスたちと渡り合った大八木はん。試合は大差負けやったけど、アルコールでは一歩も引かんかった。日本のプライドを守ってくれて、おおきに。
お酒は国際交流の武器にもなるんやな。