SR参戦の松島&稲垣 公式発表前に語っていた決意 「試合に出る」
(撮影:松本かおり)
日本人選手の南半球最高峰スーパーラグビーへの参戦が、2月5日、6日と続けて発表された。パナソニックのPR稲垣啓太はレベルズへ、サントリーのCTB松島幸太朗はワラターズへそれぞれ加入。2人は公式アナウンスの前に決意を語っている。
神奈川・桐蔭学園高卒業後はシャークスのアカデミーに在籍するなどスーパーラグビーのエッセンスを吸収してきた松島は、期限付き移籍でワラターズの門を叩く。関係者によれば、予めサントリーとワラターズの間で発表の日程を調整していた。しかし、5日に一部で報道され、6日、リリースが発信された。
もっとも本人は1月24日、日本最高峰のトップリーグのワイルドカード1回戦(対近鉄 ○24-16/東京・秩父宮ラグビー場)の直後、「今後の大きなチャレンジについて意気込みを」という質問に、笑みを浮かべてこう答えている。
「とにかく試合に出ることが大事だと思います。出ないことには始まらない」
5日にレベルズ入りが正式発表された稲垣もまた、「試合に出ないと面白くない」と語る。1日のプレーオフ決勝(対ヤマハ ○30-12/秩父宮)の2日前、群馬・パナソニックグラウンドで単独取材に応じ、オファーを受けた際の心境を明かしている。
「向こうのシーズンが始まってから合流する(2月13日開幕)。試合に出られる保障はないなか、ワールドカップ(9月〜10月にイングランドで開催。PR稲垣は日本代表候補に選ばれている)までのレベルアップにつながるのか…」
しかし、チームでロビー・ディーンズ監督や相馬朋和スクラムコーチなどから助言を受け、今回の決断に至ったという。
「自分は出られないと決め付けてはいないか。試合に出たい。その気持ちがなければ成功はない。そういう根本的なところを見落としていたな、と」
両選手とも、世界トップレベルのリーグでの躍動を誓う。8日開幕の日本選手権の終了後、離日予定だ。