国内 2026.01.09

好きな言葉は「なんくるないさ」。代表経験者ジャクソン・ヘモポのプロ意識。

[ 向 風見也 ]
好きな言葉は「なんくるないさ」。代表経験者ジャクソン・ヘモポのプロ意識。
今季はLOが主戦場のジャクソン・ヘモポ[相模原DB](©︎JRLO)

 趣味のサーフィンはシーズン後のお楽しみ。32歳のプロラグビー選手、ジャクソン・ヘモポは笑う。

「年を取ると、あと何回オフを味わえるのかがわからなくなります。毎回、それが訪れることを楽しみにしています」

 母国のニュージーランド代表で5キャップ(代表戦出場数)を誇り、2019年からは三菱重工相模原ダイナボアーズに在籍する。おもな波乗り場のひとつは、神奈川の湘南エリアにある。

 フィールドでも躍動する。昨年12月に開幕の国内リーグワン1部でも、持ち味を発揮する。空中戦のラインアウトで、相手の捕球を阻止し続ける。

「幸運にも長い腕を持っているので、それを活かしています。ダイナボアーズには他にもマリノ・ミカエリトゥウ選手、セル ホゼ選手という(ラインアウトで)速くいい判断をしてくれる選手がたくさんいる。それも助けになっています」

 もともとFW第3列のFL、NO8を務めるが、いまは2列目のLOを担う。故障者の穴埋めや戦力最適化の観点から、本来の職場よりも渋い仕事の請われる位置でタフに戦う。

 チームメイトにも知らない人がいるようだが、与えられた持ち場を全うするため開幕前までに体重を5キロも増やしたという。プロ意識を示す。

 現在は公称で「194センチ、113キロ」。決意を明かしながら、一緒に日本で住むパートナーとの会話を紹介する。

「バックローでは(攻撃システムの構造上)広いエリアで力を発揮できます。一方、LOとしては数多くタックルし、突進することを意識。オフシーズンにウェイトをつけ、いいエンジンを積んだ状態です。妻が『X』で『ヘモポは太ったんじゃないか』というコメントを見つけたようですが、実は、こういう背景があります」

 受講の度合いに個人差があるというクラブ提供の日本語教室で熱心に学び、最近では自宅で家族とレッスンを受ける。取材対応などは英語で応じるが、雑談レベルのイントネーションは流暢だ。好きな言葉を聞かれれば…。

「なんくるないさ」

 オフに沖縄へ訪れた時に知った現地語だ。最近では、同僚でFLの鶴谷昌隆からも「なんくるないさ」という文字をあしらうキーホルダーをもらった。

 意味を理解し、気に入っている。

「Take it easy!素敵です」

 ここまでの3戦でダイナボアーズは1勝2敗で12チーム中8位。もらっているイエローカード、レッドカードが計7枚と、ディシプリンの改善を急いでいる。ヘモポも認める。

「(カード提示で)14人で戦うとなれば不利な状況が続く。自分たちがいいラグビーをするためにも、規律と、他にはエラーが多いのも正したいです。皆で話し合いながら克服に努めています」

 新年一発目の試合を1月10日に控える。2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京のホストゲームだ。神奈川のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで臨む。

 この日は新加入のSHで、ニュージーランド代表18キャップのブラッド・ウェバーもベンチ入り。スターターのヘモポは、クラブシーンで対戦したこともあるという新顔との共演も楽しみにしている。

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