オールブラックスの南アフリカ遠征、2026年に開催決定。2030年はスプリングボクスがNZへ。

南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」の開催が見送られる2026年、例年TRCが開催されていた8月から9月にかけてニュージーランド代表“オールブラックス”が南アフリカに遠征し、スプリングボクスとのテストマッチ4試合を含む合計8試合をおこなうことが10月17日に発表された。
ラグビーのプロ化が進んだ1996年、現在のTRCはニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアの3か国による対抗戦「トライネーションズ」としてスタート。この年、NZはトライネーションズと合わせて南アフリカに遠征し、地域代表チームとのノンテストマッチ4試合、スプリングボクスとのテストマッチ4試合(うち1試合はトライネーションズ)、合計8試合を戦う大規模ツアーをおこなった。ツアーにおけるテストシリーズはNZが2勝1敗で制している。
今月16日、2026・2030年は3か国にアルゼンチンを加えたTRCが開催されないことが運営団体SANZAARより発表された。例年TRCがおこなわれてきた8・9月で「インターナショナルツアーシリーズ」を開催することがSANZAARのカレンダーには記されている。
来年のオールブラックスによる30年ぶりの南アフリカ遠征は「グレイテスト・ライバルリー・ツアー」とのタイトルが付き、URCチームとの4試合、スプリングボクスとのテストマッチ4試合(第4テストは中立地開催)がおこなわれる。日程は確定しており、8月17日のストーマーズ戦から9月12日のスプリングボクス戦第4テストまで、5週間で8試合が組まれている。
2030年はスプリングボクスがNZへ遠征することも発表された。南アフリカラグビー協会のリアン・オーバーホルザーCEOは「今日の発表は、世界のスポーツで最上級に激しいライバル関係の中で、さらなるドラマ、フィジカリティー、戦略性、そして予測不可能なバトルを約束します」とコメントしている。世界のラグビー界をリードしてきた「ビッグ2」による独占的なバトルが、何を生み出すことになるだろうか。