日本代表復帰の長田智希は「求められた仕事を高いレベルでやり切る」

長田智希が充実していた。
「楽しいですね。練習はハードですけど、ワイルドナイツとは違う刺激があって」
埼玉パナソニックワイルドナイツに所属する25歳は、8月23日、ラグビー日本代表の宮崎合宿で実戦練習に出た。
実戦形式のセッションではきれのよい走りを重ね、「調子は…。まぁまぁというか、いいと思います。はい」。6、7月のキャンペーンはコンディションを鑑み不参加も、8月中旬からの活動へは万全を期して臨んでいた。
「(復調後に)呼ばれるかどうか、確実ではなかったのですけど、呼ばれた時にいいパフォーマンスができるようにして、帰ってきた、という感じです」
8月30日、宮城・ユアテックスタジアム仙台でパシフィック・ネーションズカップ(PNC)の初戦に臨む。カナダ代表との一戦でリザーブに登録された。ナショナルチームでおもに任されるWTBのほか、本来の主戦場であるCTBも補う。
大会のプールフェーズ登録メンバーの上限は28名と、他の国際大会と比べ小規模だ。身長179センチ、体重90キロの万能な人は言う。
「スコッドは限られている。両方(の位置)でしっかり準備していきたいです」
東海大大阪仰星高、早大で主将を務め、現所属先の埼玉パナソニックワイルドナイツでは実質1年目の2022年度から活躍。国内リーグワンの新人賞を受賞し、まもなく日本代表に選ばれ23年のワールドカップフランス大会に出た。
4年に1度の大舞台では不完全燃焼だったとあり、27年のオーストラリア大会への思いは強い。ただ、「目の前のやることをこつこつ」と地に足をつける。
「代表でのプレーを思い出し、理解し、それを発揮できるよう取り組んでいます。まずひとつは、ワークレートの高さ(が重要)。ひとつ仕事をしたら、次の仕事を探す。あとはハイボール(高い弾道のキックの捕球)も意識して練習しています」
突破力を売りにする仲間とのポジション争いにおいて、「求められた仕事を高いレベルでやり切る部分では、自信を持って勝負できます」。味方のキックを追う、空中の競り合いで身体を張る、防御ラインの隙間を手早く埋めるといった無形の力を示したい。