国内 2025.06.03

【リーグワン2024-25アワード】連覇のリッチー・モウンガ[BL東京]が2季連続MVP!トライ量産の北村瞬太郎[静岡BR]は新人賞。

[ 編集部 ]
【リーグワン2024-25アワード】連覇のリッチー・モウンガ[BL東京]が2季連続MVP!トライ量産の北村瞬太郎[静岡BR]は新人賞。
今季勝ち取ったトロフィーやシールドに囲まれるリッチー・モウンガ(撮影:高野徹)

 東芝ブレイブルーパス東京による、リーグワン初の2連覇が決まった決勝の翌日である6月2日、年間表彰式「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 アワード」が東京都内で開催され、各賞の受賞者が発表された。

 ディビジョン1のMVPは、時に魔法をかけるようなパフォーマンスでブレイブルーパスの優勝に大きく貢献したSOリッチー・モウンガが、2季連続で選ばれた。

 今季モウンガはレギュラーシーズン16試合で11トライ25ゴールで105得点を記録、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)には3回選ばれた。プレーオフトーナメントでもゲームチェンジャーとして実力を発揮し、準決勝と決勝でPOTMに選出されるなど強烈な印象を残した。特に決勝では右手を骨折した中でも傑出したパフォーマンスでチームを勝利に導き、世界最高峰のラグビープレーヤーとしての力を示した。

 MVPとして壇上に上がったモウンガは第一にチームメイトや家族、ファンへの感謝を述べた。続けてブレイブルーパスでプレーするマインドについて語り、「東芝という企業を代表してプレーする気持ちを常に持っていますし、同時に府中という街を代表している自覚もあります。府中には日本に来た時から受け入れていただいてうれしく思っています」と伝えた。

 決勝でのコンディションについて、大きく腫れた右手で受けるパスは「痛かった」と語り、「完璧な状態ではなかったですけど、勝利という結果を得るために必要なことは、この手でもできたと思います」と優勝を引き寄せたパフォーマンスを表現した。昨日は勝利の美酒に酔ったといい、宴席ではチームのみんなと長渕剛の「MYSELF」を熱唱したことを明かしてくれた。

 新人賞は今春立命大を卒業し、アーリーエントリーで加入した静岡ブルーレヴズでレギュラーシーズン14トライをマークしたSH北村瞬太郎が選出された。

 ベストフィフティーンはモウンガをはじめ、キャプテンのNO8リーチ マイケル、PR(1)木村星南、FB松永拓朗らブレイブルーパスから最多の6名が選出された。

 各選手のカテゴリを見ると、日本代表資格に準ずる[A]が7名に対し、実質的に日本代表資格のない外国出身選手が入る[B]が2名、他国で代表歴がある[C]が6名であり、改めてリーグワンがグローバルでハイレベルなコンペティションとなっていることがわかる。

 アワードで表彰されたチーム、プレーヤー、レフリーは以下の通り。

【チーム表彰】
■ディビジョン1
優勝:東芝ブレイブルーパス東京(2季連続2回目)
2位:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
3位:コベルコ神戸スティーラーズ
4位:埼玉パナソニックワイルドナイツ
フェアプレーチーム賞:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2季ぶり2回目)
■ディビジョン2
優勝:豊田自動織機シャトルズ愛知(初優勝)
フェアプレーチーム賞:花園近鉄ライナーズ(初受賞)
■ディビジョン3
優勝:マツダスカイアクティブズ広島(初優勝)
フェアプレーチーム賞:マツダスカイアクティブズ広島(初受賞)

【個人表彰】
■ディビジョン1(D1)
MVP:リッチー・モウンガ[BL東京](2季連続2回目)
新人賞:北村 瞬太郎[静岡BR]
得点王:山沢 京平[埼玉](初受賞)
最多トライゲッター:ジョネ・ナイカブラ[BL東京](初受賞)
ベストキッカー:山沢 京平[埼玉WK](初受賞)
ベストラインブレイカー:ジョネ・ナイカブラ[BL東京](初受賞)
ベストタックラー:リーチ マイケル[BL東京](初受賞)
優秀ヘッドコーチ賞:トッド・ブラックアダー[BL東京](2季連続2回目)

■ディビジョン2(D2)
MVP:フレディー・バーンズ[S愛知](初受賞)
得点王:フレディー・バーンズ[S愛知](2季連続2回目)
最多トライゲッター:フレディー・バーンズ[S愛知](初受賞)
ベストキッカー:コンラッド・バンワイク[江東BS](初受賞)
ベストラインブレイカー:キーガン・ファリア[GR東葛](初受賞)
ベストタックラー:ジョシュア・バシャム[江東BS](初受賞)
優秀ヘッドコーチ賞:徳野 洋一[S愛知](初受賞)※昨季D3で同賞受賞

■ディビジョン3(D3)
MVP:芦田 朋輝[SA広島](初受賞)
得点王:杉山 祐太[WG昭島](初受賞)
最多トライゲッター:チェイス・ティアティア[狭山G](初受賞)
ベストキッカー:井上 陽公[SA広島](初受賞)
ベストラインブレイカー:レオ・ゴードン[WG昭島](初受賞)
ベストタックラー:森山 皓太[中国RR](初受賞)
優秀ヘッドコーチ賞:ダミアン・カラウナ[SA広島](初受賞)

ベストホイッスル賞:古瀬 健樹[日本ラグビーフットボール協会](3季連続3回目)

【ベストフィフティーン】
PR(1) 木村 星南(A)[BL東京](2季連続2回目)
HO マルコム・マークス(C)[S東京ベイ](2季ぶり3回目)
PR(3) オペティ・ヘル(A)[S東京ベイ](4季連続4回目)
LO ワーナー・ディアンズ(A)[BL東京](3季連続3回目)
LO ブロディ・レタリック(C)[神戸S](4季連続2回目)
FL クワッガ・スミス(C)[静岡BR](2季ぶり5回目)※FL2回、NO8 3回
FL ビリー・ハーモン(B)[横浜E](初受賞)
NO8 リーチ マイケル(A)[BL東京](6季ぶり7回目)※FL5回、NO8 2回
SH TJ・ペレナラ(C)[BR東京](初受賞)
SO リッチー・モウンガ(C)[BL東京](2季連続2回目)
CTB ダミアン・デアレンデ(C)[埼玉WK](2季連続2回目)
CTB ディラン・ライリー(A)[埼玉WK](4季連続4回目)
WTB ヴァレンス・テファレ(B)[静岡BR](初受賞)
WTB ジョネ・ナイカブラ(A)[BL東京](初受賞)
FB 松永 拓朗(A)[BL東京](初受賞)
※選手名横のアルファベットは登録カテゴリ
※受賞歴・回数はトップリーグからの通算

【プレーヤーズ・チョイス・プライズ】
全26チームの選手が選定する表彰

□プレーヤー・オブ・ザ・シーズン
「対戦相手として、最も苦しめられた選手」
D1:リッチー・モウンガ[BL東京](2季連続2回目)
D2:フレディー・バーンズ[S愛知](初受賞)
D3:チェイス・ティアティア[狭山RG](初受賞)

□ゴールデンショルダー
「数字には表れない、実際に受けたタックルから選ぶベストタックラー」
D1:リーチ マイケル[BL東京](初受賞)
D2:中鹿 駿[日野RD](初受賞)
D3: 森山 皓太[中国RR](2季連続3回目)

□社会貢献賞
「積極的に社会貢献活動に寄与した選手またはチーム」
浦安D-Rocks(初受賞)
ホストゲームでのカーボンオフセットの実施など、スポーツを通じた社会貢献の新たなモデルを構築した。

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