国内 2025.06.01

【リーグワンプレーオフ】東芝ブレイブルーパス東京がV2達成!クボタスピアーズ船橋・東京ベイとの頂上決戦を制す。

[ 編集部 ]
【リーグワンプレーオフ】東芝ブレイブルーパス東京がV2達成!クボタスピアーズ船橋・東京ベイとの頂上決戦を制す。
東芝ブレイブルーパス東京が2季連続でトロフィーを掲げた(撮影:早浪章弘)

■NTTリーグワン プレーオフ決勝・6月1日@国立競技場(東京)
【BL東京 18-13 S東京ベイ】

 連覇をねらう東芝ブレイブルーパス東京(レギュラーシーズン1位)と、2年ぶり2度目のタイトルをめざすクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(同3位)によるファイナル。80分間を通して両者が全力でぶつかる攻防戦はブレイブルーパスに軍配が上がり、リーグワン史上初の連覇を成し遂げた。

 両チームの強みを表すように、攻めるブレイブルーパスに対し守るスピアーズという構図の展開でゲームが進む。ブレイブルーパスがペナルティから左サイドのタッチに出してチャンスを迎えると、前半8分にラインアウトからの展開でSOリッチー・モウンガがトライゾーンの左スミにグラウンディング、5点を先制した。

 スピアーズも反撃。17分、敵陣で獲得したペナルティからSOバーナード・フォーリーが約35mのショットを通して3点を返す。

 サイドへの展開から大きくゲインするブレイブルーパスだが、トライまでは至らない。22分にブレイブルーパスが約22mのPGを通すと、スピアーズは32分に約40mのPGで追いかける。このまま前半が終了し、8-6のブレイブルーパスリードでハーフタイムに入った。

 後半最初のスコアはブレイブルーパスに入る。7分、自陣のスクラムから左に展開しリッチー・モウンガがブレイク、大外でボールを受けたWTB森勇登が走り切ってトライ(G)を決めて、7点を追加した。

 スピアーズは10分にWTBハラトア・ヴァイレアがデリバレイトノックフォワードでイエローカードを受けるが、数的不利の10分間で失点をPGを1本でしのぐ。流れを引き寄せたのは28分過ぎ、自慢のFW陣を中心に深い位置で押し込む。32分、ペナルティからタップで左サイドに仕掛けてからボールを中央に展開、CTB立川理道がポールの右にトライ(G)をマークした。

 ここから5点差をひっくり返したいスピアーズ、守り抜きたいブレイブルーパスによる全力の攻防がフルタイムまで展開される。80分を越え、18-13で勝ったのはブレイブルーパス。リーグワン史上初の連覇を成し遂げた。

 ブレイブルーパスのキャプテン、FLリーチ マイケルはスピアーズから厳しいプレッシャーを受け続けた試合を振り返り、「粘って東芝らしく戦って、最終的に最終的に勝てたことをうれしく思います」と語った。優勝が決まった直後の率直な感想は「ほっとしました」。プレッシャーからの解放を喜んだ。

 トッド・ブラックアダーHCは、リッチー・モウンガが右手を骨折していたことを明かした。そうした状況の中でもプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝く活躍を見せたモウンガに対し、「彼のチームへ対するコミットメントの表れだと思います」と称賛した。

 モウンガは準決勝・神戸S戦で骨折したことを告白。影響については「少し痛いぐらい。全体的なプレーの幅は変わらないです」と気丈に語った。さらに「大好きなラグビーへの情熱がプレーにつながっている」とチームを優勝へ導くパフォーマンスの源になるマインドをのぞかせた。

決勝も最前線で体を張ったキャプテン、リーチ マイケル[BL東京](撮影:早浪章弘)

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