国内 2025.05.31

【リーグワンプレーオフ】コベルコ神戸スティーラーズが3位に!埼玉パナソニックワイルドナイツを退ける。

[ 編集部 ]
【リーグワンプレーオフ】コベルコ神戸スティーラーズが3位に!埼玉パナソニックワイルドナイツを退ける。
勝利に貢献した38歳のベテラン、日和佐篤[神戸S](撮影:福島宏治)

■NTTリーグワン プレーオフ3位決定戦・5月31日@秩父宮ラグビー場(東京)
【神戸S 22-17 埼玉WK】

 先週の準決勝で敗れた埼玉パナソニックワイルドナイツ(レギュラーシーズン2位)とコベルコ神戸スティーラーズ(同5位)によるブロンズファイナル。天候のアクシデントも生じる中、接戦を制したスティーラーズが2022年のリーグワン発足後の最高順位となる3位でシーズンを終えた。

 大雨が降り注ぐコンディションで両チームがハンドリングに苦しむ中、スティーラーズが前半9分にSOブリン・ガットランドのPGで先制。その後もテリトリーで優位に立つスティーラーズが前進を続け、19分にNO8サウマキ アマナキが左大外でダブルタックルを受けながらファーストトライをマークし、8点を先行する。

 このプレーの後、雷の影響で試合が一時中断し約50分後に再開。ワイルドナイツはここから攻勢をかける。相手のペナルティを誘いながら前進すると、32分にトライライン目前のスクラムからフェーズを重ねてPRヴァル アサエリ愛が左中間を押し込みトライ。SO山沢京平のコンバージョンも決まり1点差に迫った。(7-8)

 再び流れを引き寄せたスティーラーズは、前半終了間際に深い位置まで攻め込む。39分、右から左に大きくボールを動かしFLワイサケ・ララトゥブアがトライ(G)。スティーラーズが15-7でリードしハーフタイムを迎えた。

 後半に入り勢いを増したワイルドナイツは13分に右サイドから攻め上がりWTBマリカ・コロインベテがトライ(G)。さらに20分に約45mのPGを決めて逆転、ワイルドナイツがこの試合で初めてリードを奪った。(17-15)

 直後にスティーラーズが圧力をかける。一度ノートライの判定を受けるも、25分に仕切り直しのクイックタップから左中間を押し込んで途中出場のNO8ヴィリー・ポトヒエッターがトライ(G)。スティーラーズが再びリードを奪う。

 プライドをかけてアタックに転ずるワイルドナイツに対し、懸命なディフェンスで耐えるスティーラーズ。終盤のFW戦でトライライン目前まで攻め込まれるも相手のノックフォワードを誘いピンチをしのいだ。

 最終スコアは22-17。コベルコ神戸スティーラーズがリーグワン発足以降、最高順位となる3位の座を手にした。

 スティーラーズの共同キャプテン、LOブロディ・レタリックは今季白星を得られなかった「トップ3」相手に勝利する意欲が今日のモチベーションになっていたことを明かし、「頑張り続けることを見せられたと思うので、来シーズンにつながると思います」と今後への期待を示した。

 一方、敗れたワイルドナイツでゲームキャプテンを務めたFL大西樹は、今日の結果について「この経験は無駄にならない。来季に生かします」と唇をかみしめた。

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