ブレイブルーパスらしく攻める。眞野、佐々木、ワーナー、松永が語る決勝への意気込み

6月1日、国立競技場でNTTリーグワン2024-25 プレーオフトーナメント決勝が行われる。2日前の5月30日、東芝ブレイブルーパス東京の眞野泰地、佐々木剛、ワーナー・ディアンズ、松永拓朗の4選手が、決戦に向けた意気込みを語った。
■CTB眞野泰地
今週のチームのテーマは「BE US」。自分たちらしく、ということをテーマにしてきました。今までやってきたことをやりきるだけ、特別なことはしない、というのが、僕らがフォーカスしてきたことです。アタックだったら、思い切ってボールを動かして、オフロードもどんどん使って。ディフェンスはコネクションを取ったうえで、フィジカルにやるというのが、自分たちのラグビーだと思っています。
(クボタスピアーズの強固なディフェンスに対して)
大きなFWが体を抱えてチョークをしてくるので、そこに対してはしっかり低いコンタクトすることと、2枚目、3枚目がクリーンに早く行くっていうところ。自分たちがこれまで取り組んできたことと何ら変わりはないのですが、そこをぶつけたいなと思っています。
(クボタスピアーズのCTB陣に対して)
やはり負けたくないですね。あの位置で、勢い、流れを取られたくはない。そこで僕たちが上回れば、絶対チームの流れも来ると思うので、絶対勝ちたいと思っています。
(準決勝でことごとく決めていたタックルについて)
入るタイミング、間合いだけを常に考えて、相手に有利なときは無理せずに自分の間合いになるまで待って、自分が仕掛けられるときは仕掛けていくようにしています。
(セミファイナル前にあり余っていたエネルギーは)まだ十分にあります。
でも、あまり前がかりになりすぎず、しっかり周りを見ていきたいです。タックルの間合いをみることも、熱くなって視野が狭くなるとできないので。
決勝に向けては、マインドが大事になってくると思います。いいイメージと、うまくいかない時もイメージをして、自分がパニックにならないようにしていくのが大事です。
しっかり周りを見て、その状況で自分がやるべきことをやりきる。ハードワークしたいと思います。
■FL佐々木剛
(クボタスピアーズの強固なディフェンスに対してどうアタックしていくか)
大きなFWが壁みたいなディフェンスをしてくるので、僕たちのテンポであったり、人と人の間、スペースに対してアタックすることで、少しずつスペースを作り出して攻略していきたいです。
シーズンを通してやってきた僕たちのラグビーをやれば、前に出ることができる。そこから、さらに大きなゲインに繋げることができる、という自信はあります。それをどうスキルをうまく使ってやっていくか、ということになります。小さいゲインでもいいから、少しずつ、前にいいプレーを重ねていくのが大事かなと思います。
僕自身はディフェンスの部分でどれだけ戦えるか、ということを一番に考えています。(リーチ)マイケルさんもノニ(シャノン・フリゼル)もそうですけど、バックローからいいタックル、いいディフェンスをしいきたい。特に大きいFWに対しては、僕たちがしっかり前に出て止めることで、チームとしても勢いがつくんじゃないかと思うので、頑張りたいと思います。
アタックでは、大舞台ということで、まずファーストタッチのプレーを大事にしたいです。そこで自分の強いプレーを心がけて、それができたら、多分乗ってくることができると思うので、大事にしていきたいです。
■LOワーナー・ディアンズ
決勝のプレッシャーを去年経験しているので、僕自身はちょっと落ち着いている感じがあります。もうちょっといい戦いができる気はしています。
(クボタスピアーズとの対戦のポイントとなるのは)
やはりセットピース、スクラムとラインアウトが一番大事になってくる。そこが一番の勝負になると思います。
自分たちはシーズンを通して、特にラインアウトディフェンスで相手チームにプレッシャーをかけることができたので、その点は自信があります。スピアーズに対しても、前回はいい勝負ができていた。そこが一番大事になると思っています。
(スピアーズの強固なディフェンスを打ち破るには)
特別に対策をするというのではなく、自分たちがずっと磨いてきた、自分たちのスタイルのアタックをすれば勝てると思います。
相手が大きいので、人と人の間をアタックする。チョークタックルをしてくる相手に対しては、ボディファイト、自分たちの高さ、キャリーの髙さがすごい大事になってくると思いますけど、それでも東芝のスタイルから離れないでアタックをしたいです。
今シーズンの最後に勝ちきって、笑顔で終わらせたいです。
■FB松永拓朗
1年間かけて目標にしてきた舞台にむけて、緊張してかたくならずに、自分たちにフォーカスして練習に取り組めているので、すごくいい雰囲気だと思います。
攻撃では、ボールをどんどん動かして、自分たちのテンポでアタックしたいなというふうに思っています。相手の大きいFWを動かしていくのが狙いです。
スピアーズには大きくて強いFWがフィジカリティにくるというのは分かっていますが、僕たちは自分たちのアタックをすれば絶対突破できるという自信を持ってアタックしているので、面白いラグビーができると思います。
エリアの部分も、ペナルティの部分もすごく大事になってくるし、相手からのキックも多くなってくると思っています。
(準決勝での)リッチー(モウンガ)の50:22はリッチーがスペースが見えていて、スペシャルなキックを蹴ってくれた、というラッキーな部分です。決勝でもキック合戦になるシーンは必ずあるし、そのなかでスペシャルなことがあればラッキーですが、そうならなくても、我慢強くキックを蹴り合う局面はあると思っています。
僕たちが自信を持ってアタックできるエリアというのをしっかり考えながら、ゲームメイクしていきたいです。
決勝はほんまにひとつのショットで決まるような試合になってくると思います。点数のところも、ゲームリーダーのリッチーや(リーチ)マイケルさんとも話をしながら、点数にはこだわってやりたいです。もちろん、僕たちはトライチームなのでトライをとりにいきますが、ショットでもトライでも、スコアをしっかり狙っていきます。
今シーズンは、僕のなかのテーマが一貫性でした。キックであっても、バスであっても、ゲーム中にいい時も悪い時も、自分のプレーをしっかりやり抜く。そういうところをテーマにずっとやってきたので、その一貫性を大事にしたいです。
しんどい場面でも、自分がうまくいかない場面でも、一貫して、ランニングでもパスでも、雰囲気に左右されないようにしていきたい。
あとは最近は、ランニングでも、ボール持って走るというところも自信を持ってプレーできているので、どんどんボールを持てたらと思っています。