【リーグワンD1/D2入替戦】浦安D-Rocksが逆転D1残留。豊田自動織機シャトルズ愛知との第2戦を27-21で制す。

■NTTリーグワンD1/D2入替戦 第2戦・5月31日@柏の葉公園総合競技場(千葉)
【浦安DR 27-21 S愛知】
前週の第1戦ではロスタイムのコンバージョンで43-42と、豊田自動織機シャトルズ愛知(D2・1位)が劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。
シャトルズにとってはアウェーの地で臨んだ浦安D-Rocks(D1・12位)との第2戦も、最後まで勝敗のわからない激闘となった。
最後に笑ったのは浦安だった。ファイナルスコアは27-21。2試合の勝ち点は同じも、点差で上回ってD1残留を決めた。
大雨の影響でキックの精度が落ちたり、パスミスや落球が重なった前半。特に序盤は互いにチャンスを作りながら仕留めきれなかったが、14分にシャトルズが先制する。
相手のキックミス(ダイレクトタッチ)を生かし、SOフレディー・バーンズの左から右へのロングキックを受け取ったWTBチャンス・ペニがトライラインを越えた。
続く21分には、ラインアウトで乱れたボールにNO8タレニ・セウが反応。無人の左サイドを走り切った(14-0)。
しかし、ここから浦安が怒涛の反撃を見せる。29分に相手のラインアウトのミスを突き、CTBサム・ケレビのトライで7点を返すと、その直後にはLOローレンス・エラスマスが突破、スクラムでも2度目のペナルティを誘い、SOオテレ・ブラックがPGを沈めた。
10-14とした36分には、相手のトライラインドロップアウトを起点にNO8ネイサン・ヒューズがラインブレイク、最後はCTBケレビが再びトライゾーンに入った。
17-14と逆転し、前半を折り返した。
後半に風上に立った浦安はキックとチェイスで優位にエリアを進め、16分には三たびスクラムのペナルティから敵陣ゴール前まで迫った。最後はFB安田卓平が左中間にフィニッシュ。24-14とリードを広げた。
27分にはモールでトライを返されるも、33分にPGで追加点。27-21と6点のリードを最後まで守り切った。
勝利したグレイグ・レイドローHCは「ノーサイドの瞬間は、本当に『安心』のひと言でした。かなりプレッシャーのかかった試合でしたし、先週も28-0から自分たちの実力を出せなかったこともありましたので」と喜びを語り、「結果を出してくれた選手たち、支えてくれるスタッフや裏方の方々に感謝です。こうして来季もD1で戦える権利を勝ち取れたので、それに向けてこれからも改善していきたいです」と話した。
一方、敗れたシャトルズの徳野洋一HCは「D-Rocksに対しては、おめでとうございますという言葉を送りたいです」と切り出し、「D-Rocksというチームが素晴らしい選手の揃ったビッグクラブで、そうしたチームに真剣に向き合ってチャレンジできた2週間は日々わくわくできた時間でした。結果こそついてこなかったですが、1勝1敗でトライ数も同じです。選手たちの努力には誇りに思うし、何も恥じことはないです。来シーズンのわれわれの成長を楽しみにしていただきたいです」とコメントを残した。